“野戦病院”のド軍が抱えるジレンマ 46勝左腕を緊急補強も…有望株27歳が復活「準備できている」

ドジャースのリバー・ライアン【写真:アフロ】
ドジャースのリバー・ライアン【写真:アフロ】

先発投手の離脱が続くドジャース…最善の解決策は

 先発ローテーションに空いた“穴”を埋める戦力として、ドジャースが獲得した通算46勝左腕は、果たしてベストな解決策だったのだろうか。地元紙「カリフォルニア・ポスト」が、緊急補強されたエリック・ラウアーと、トッププロスペクト右腕のリバー・ライアンを取り上げた記事を公開し注目を集めている。

 開幕から2か月も経たないうちに、ドジャースはタイラー・グラスノーやブレイク・スネルら先発投手が相次いで離脱。5月17日(日本時間18日)に左腕ラウアーを獲得し“穴埋め”をした。同メディアのジャック・ハリス記者は、ラウアーを獲得する前、現実的な先発候補として検討できたのは、有望株のライアンのみだったと言及。しかし、怪我明けの27歳右腕の抜擢に球団は慎重だったと伝えた。

 ブランドン・ゴームズGMがライアンについて言及した内容も紹介。「素晴らしい才能があることは明らかだ」とゴームズGMは評価しつつも、「ただ、イニング数や球数を増やしていく時間がまだ必要だ。メジャーに呼び戻しても大丈夫だと我々が感じられるようになるには、実戦でもっと長いイニングを投げられるようにならなければならない」と指摘した。

 そんな球団幹部の評価を覆すかのように、ライアンはマイナーで結果を残し続けている。ドジャース傘下3Aオクラホマシティの一員として先発した21日(同22日)のリノ戦では、今季最長の5回を投げて無失点。62球(うちストライク43球)を投げて、相手打線を2安打に封じ、7三振を奪う好投を見せた。

 アマチュア野球研究家のトーマス・ネスティコ氏は、自身のX(旧ツイッター)で、ライアンがリノ戦で披露した投球を分析。「ファストボールは98マイル(約157.7キロ)前後を計測し、威力ある持ち球を織り交ぜながら打者を沈黙させた。これぞエリート投手プロスペクトだ」と褒め称えた。球種などのデータがまとめられた画像も添付し、「もうメジャーへの準備ができている」と昇格を熱望した。

 ラウアーの補強により、当面の間、ライアンがメジャー昇格する可能性は低いだろう。言い方を変えれば、有望株のチャンスを奪ったともいえる補強だったのかもしれない。先発陣に故障者が続出する厳しいチーム状況のなか、球団が選択した“ベテラン左腕獲得”の決断は、ドジャースにどんな未来をもたらすだろうか。

(Full-Count編集部)

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