米でも正捕手が電撃トレード 2年連続GG賞も…明かされたGMの“限界”「不満を募らせた」

  • MLB
  • 2026.05.25
ガーディアンズに移籍したパトリック・ベイリー【写真:ロイター】
ガーディアンズに移籍したパトリック・ベイリー【写真:ロイター】

ジャイアンツがベイリーをトレードで放出した

 ジャイアンツが、2024年と2025年にナ・リーグのゴールドグラブ賞を獲得したパトリック・ベイリー捕手を、ガーディアンズの有望株であるマット・ウィルキンソン投手と2026年ドラフト指名権(全体29位)と引き換えに放出する大型トレードを敢行した。現役GG賞捕手を放出するという異例の事態の裏には、かつて不動の正捕手として活躍したバスター・ポージー編成本部長との確執があったと、米メディアが報じている。

 地元メディア「SFゲート」のゲイブ・フェルナンデス記者は11日(日本時間12日)、「サンフランシスコ・ジャイアンツがパトリック・ベイリーを大型トレードで放出する前にバスター・ポージー編成本部長がベイリーに『不満を募らせていた』との報道」との見出しで記事を公開した。ベイリーは9日(同10日)のトレード後に「少し驚いた」としつつも、「ある程度、そうなる流れは感じていた」と語ったという。

 地元放送局「NBCスポーツ」でジャイアンツ番を務めるアレックス・パブロビック記者によると、ベイリーの打撃不振や疑問の残るリードにより、球団内部で不満が高まっていた。打撃不振に苦しんでいた2025年シーズン序盤には、ポージー編成本部長がベイリーの3A降格を検討し、極秘に獲得可能な若手捕手をスカウティングさせていたという。

 さらに、同記者は性格面での衝突も指摘した。リラックスして機嫌良く過ごすベイリーに対し、現役時代のポージー編成本部長はグラウンド内で独特の強烈さを持つ激しいタイプであり、2人は対照的。「自分の(チームの)捕手には、もう少し違うものを求めていたのだと思う」と、ポージー編成本部長が抱いていた理想とのズレを説明している。

致命的となった配球や“見栄え”

 また、ポージー編成本部長は、ベイリーがフレーミングの“見栄え”にこだわるあまり、パスボールを許してしまう姿勢を好ましく思っていなかったという。米スポーツ専門メディア「ジ・アスレティック」のケン・ローゼンタール記者は、匿名の情報筋の話として「時間が経つにつれ、ベイリーに対して不満を募らせていった」と伝えている。

 さらに、4月30日(同5月1日)に行われたフィリーズとのダブルヘッダーが「チームにとっての転換点」になったという。ジャイアンツは両試合とも9回に逆転負けを喫したが、この際、ベイリーはライアン・ウォーカー投手にはシンカーを9球、キートン・ウィン投手にはスプリッターを7球連続で要求した。

 元ジャイアンツ選手で非常勤解説者を務めるFP・サンタンジェロ氏によると、トニー・ヴァイテロ監督とジャスティン・メッケージ投手コーチは別の球種を使わせようとしていたという。ポージー編成本部長の理想像に合致せずに電撃トレード。正捕手を失った名門球団の今後の動きが注目される。

(Full-Count編集部)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY