父になり、自由になった日本での日々 遅咲きの元助っ人35歳…快進撃を支える異国での4年間

  • MLB
  • 2026.06.02
レイズのニック・マルティネス【写真:ロイター】
レイズのニック・マルティネス【写真:ロイター】

レイズのマルティネスはかつて日本ハムやソフトバンクでプレー

 レイズのニック・マルティネス投手が今季、驚異的な安定感を見せている。米経済誌「フォーブス」は、好調の要因として本人の「アグレッシブなアプローチ」に注目。チーム最高年俸の重圧をはねのける快投の背景には、日本でのプレー経験で得た精神的な成長と、投球への考え方の変化があったと伝えている。

 35歳のマルティネスは今年2月にレイズと1年1300万ドル(約21億円)の契約を結んだ。メジャーリーグ基準では格安に入る金額だが、低予算で編成しているチームにおいては最高年俸だ。少なくない重圧もあるはずだが、契約額以上の働きを開幕から見せている。今季は11試合に先発して5勝1敗、メジャーリーグ3位の防御率1.62をマーク。計7登板でクオリティスタート(6イニング以上を投げて自責点3以下)を記録し、2失点以上は1度もない。

 奪三振率は5.43と平凡ながらも、老獪なピッチングで凡打を量産している。同誌のトム・レイバーガー記者は31日(日本時間6月1日)に記事を公開し、「今シーズンのニック・マルティネスは、タンパベイ・レイズでどれほど安定した投球を続けているのか?」と言及した。

 その投球スタイルの根底には、日本での日々がある。2014年にレンジャーズでメジャーデビューを果たしたマルティネスだが、4シーズンで通算17勝30敗、防御率4.77と苦しみ、2018年に日本へ渡った。記事では、日本ハムやソフトバンクでプレーした日本での4年間について「精神的にも身体的にも飛躍的に成長した。そして、自分がどんな人間なのかをより深く理解できるようになった。初めて父親になり、それが新たな視点をもたらしてくれた」という本人の回顧を紹介した。

 さらに「どんな成績を残したかが本当の自分を決めるわけではないと理解するようになる中で、以前とは違う形のアグレッシブさを持って投げるようになった。そのおかげで、自分が望むスタイル、自分が好きなスタイルで、よりアグレッシブに投げられるような、より自由な感覚を得た」と振り返った。

 メジャー復帰後の4シーズン超で通算36勝30敗、防御率3.43を記録している右腕。今季について本人は「シーズンが始まった時、自分にこう言い聞かせたんだ。『よし、とにかくアグレッシブに勝負しよう』って。それができているし、続けられている」と手応えを口にしている。日本で掴んだ“自由な感覚”が、頼れるベテランの快進撃を支えている。

(Full-Count編集部)

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