バットに当たらない…打者悲鳴の“魔球” 無双する鷹27歳の十八番「49.0」

ソフトバンク・大津亮介【写真:栗木一考】
ソフトバンク・大津亮介【写真:栗木一考】

ソフトバンク先発陣を引っ張る4年目・大津亮介の進化とは

 ソフトバンク・大津亮介投手は、今季は開幕からの8登板で5勝を挙げ、4月16日の楽天戦では自己最多の11奪三振を記録するなど、先発陣の柱としてチームを支える存在となっている。ここでは開幕から印象的な活躍を続けている右腕について見ていきたい。(数字はすべて2026年5月26日終了時点)

 大津が操る多彩な球種の中で注目すべきはチェンジアップだ。リリーフを務めていたプロ1年目は投球割合4.3%と頻度は多くなかったが、プロ2年目(2024年)の先発転向後は22.2%と増加している。元々使用していたフォークなどの「落ちる球」と投げ分けるようになり、いまではストレートと並んで投球を支える重要な球種となっている。

 チェンジアップは持ち球の中でスイング奪空振り率が最も高く、打者から空振りを奪うボールとして機能している。そのおかげか、シーズン奪三振率「7.79」は、昨季の「4.93」に比べて劇的に良化している。チェンジアップが自身の中で信頼できる球種になっていることで、投球全体にも良い影響をもたらしていると考えられる。

 2024年から主要な球種となっているチェンジアップだが、昨季まではあくまでも多彩な球種の中の一つという印象だった。しかし今季は2ストライクに追い込んでからチェンジアップを投げ込む割合が増加している。

 ここまで記録した47個の三振のうち、約4割にあたる19個をチェンジアップで奪っている。最も空振りを奪えるこの球種をウイニングショットに据えたことも、奪三振率の向上につながる要因だといえるだろう。

 この“魔球”のもう一つの特徴は、ストライクゾーンで空振りが奪えるということだ。大津は他の投手と比べてチェンジアップをストライクゾーンに投じる割合が高いが、ゾーン内での奪空振り率はリーグ平均の「40.1%」に対して、「49.0%」を記録している。ストレートやフォークとのコンビネーションで緩急をつけることにより、見送ればストライク、スイングをしてもバットに当たりにくい球種に仕上がっているといえる。

 昨季の日本シリーズ第4戦では、大舞台の先発マウンドで5回3安打無失点で勝利投手になるなど、ここまで着実にキャリアを積み重ねている27歳。新たに背番号19を背負って臨む右腕が、チームをリーグ3連覇に導くのか。今後のピッチングにも注目したい。

【実際の動画】全然ボールがこない…ストライクゾーンでもバットに当たらない鷹・大津の“魔球”

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