大谷翔平に“フラれた”ド軍、見せた誠意 米メディア称賛のリスク込みの挑戦「価値がある」

ドジャース・大谷翔平【写真:黒澤崇】
ドジャース・大谷翔平【写真:黒澤崇】

専門メディアのモリヤマ氏が一部ファンの批判に反論した

 大谷翔平投手が2017年にメジャー挑戦した際の獲得プレゼンが、思わぬ形で脚光を浴びている。別の日本人選手の移籍に伴う一部の批判に対し、米メディアが当時のドジャースの姿勢を引き合いに出して反論。リスクを承知で二刀流の逸材を追い求めたアンドリュー・フリードマン編成本部長の言葉が、改めて評価されている。

 発端となったのは、専門メディア「Dodgers Digest」で執筆するチャド・モリヤマ氏のSNSでの発言だ。2024年オフの佐々木朗希投手の移籍を巡り、最初からドジャース入りを決めていたのに複数球団を引っ張り回したとして「球団側は振り回された被害者だ」という一部ファンの不満に対し、自身の見解を強く主張した。

 モリヤマ氏は「その理屈なら、2017年にオオタニを追ったドジャースも振り回された被害者になる」と指摘。「オオタニにそれだけの価値があり、球団側もリスク込みで挑戦していた。後から振り回されたと語るのは違う」と論破した。さらに地元紙「ロサンゼルス・タイムズ」の記事を引用し、フリードマン編成本部長も「ほぼ同じことを言っていた」と伝えた。

 同紙は5月に「なぜ2017年のドジャースによるオオタニ獲得プレゼンは今も意味を持つのか」と題した記事を公開していた。当時ナ・リーグにはDH制がなく、フリードマン氏は「厳しい戦いになることは分かっていた」と回顧。外野での先発や休養日、代打を交えた仮想スケジュールを作り、DH制導入の可能性も伝えて説得を試みていた。

 結果的に大谷はエンゼルスを選んだが、ドジャースは挑戦を後悔していなかった。同氏は「かなりの時間をかけて獲得に動いた。可能性がゼロでない限りは、その価値があると考えた」と吐露。プレゼンでは「どう展開するか、我々にも正確には分からない」と正直に伝え、常にコミュニケーションを取りながら最善策を探ることを約束したという。

 一度はフラれたものの、大谷は後にドジャースと当時史上最高額となる契約を結び、ワールドシリーズ連覇の立役者となった。今季は投手としてもサイ・ヤング賞候補に挙がるなど、比類なき活躍を続けている。当時の「学びながら成長する」という姿勢は現在の負荷管理にも生きており、球団が示し続ける真摯なアプローチが黄金期を支えている。

(Full-Count編集部)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY