細部までこだわり抜かれた試合演出 担当者が振り返るポケモンベースボールフェスタ

担当者こだわりの演出 メンバー表交換では監督のアドリブも
5月15日から17日の3連戦、ZOZOマリンスタジアムで行われた「ポケモンベースボールフェスタ2026 ~30年の想いをボールに込めて~」。盛況のうちに幕を閉じた本イベントは、細部にこだわった演出が話題となった。
試合の演出を担当したのは、ロッテのブランド統括部 エンターテインメントグループ 奈良林希さん。「『ポケモンそれぞれの特徴を、ロッテの試合の世界観へいかに“納得感を持ってマッチング”させるか』ここに一番こだわりました」という。
「例えば、ファウルボールの注意喚起ビジョンにバリヤードを登場させたり、ロッテの球団旗のカモメの位置にキャモメを配置したり。さらに球場へ繋がる細い道には、カビゴンのパネルを配置し、来場早々クスッとひと笑いしてもらえるような仕掛けを散りばめました」
当日は、ZOZOマリンスタジアムの各所に現れるポケモンたちを見つけることも一つの楽しみに。まるでスタジアムがポケモンの世界になったかのようで、心はずんだファンも多いはず。ロッテのユニホームを着せてもらったピカチュウたちも、子どもから大人まで大人気だった。
さまざまな演出の中でも、奈良林さんのお気に入りのシーンは試合前の『メンバー表交換』だったという。
「両監督をポケモントレーナーに見立て、ピカチュウをおともにバトル風の演出に挑戦しました。オリックスのユニホームを着用したピカチュウは岸田護監督のおともとして参戦。この演出プランを快く受け入れてくださった両監督には感謝しかありません。なお、ピカチュウと手をつないでくださったのは、なんと両監督のアドリブです!」
この演出は対戦風のイメージをビジョンを通じて再現するというものだったが、両監督もおとものピカチュウを気にかけながらホームベースへ向かい、その様子がSNS上でも「かわいい」と話題に。時に厳しくチームを導く監督がピカチュウに見せた優しさとのギャップに、多くのファンが心を奪われたことだろう。
試合中のビジョンには、球団パートナーポケモンであるキャモメと、ピカチュウを中心にさまざまなポケモンが登場。三振(STRIKE OUT)を奪うと『ストライク』が現れるなど、名前や特徴にちなんだ演出が随所で試合を盛り上げた。
ヒットの演出では、単打で1匹のディグダが登場し、二塁打では2匹に。残念ながら当日お披露目されることはなかったが、三塁打の際にはディグダの進化先であるダグトリオが登場する予定だった。

選手たちもピカチュウにメロメロ「ポケモンの人気ぶりを感じました」
「ポケモンベースボールフェスタ」の開催は、ファンだけではなく、チーム内の反響も大きかったという。
「皆さんピカチュウにメロメロで、選手やコーチも隙あらばピカチュウを触って愛でていたように思います(笑)。今年の春季キャンプ中に『推しポケモン』のアンケートをとった際も、1匹に絞りきれず複数書いてくださる方がたくさんいて、ポケモンの人気ぶりを感じていました」
特に西川史礁外野手はこのイベントを心から楽しみにしていたといい、3連戦の初戦では決勝3ランを放った。「見事にきっちりヒーローになられる姿は、さすがの一言に尽きますね」と奈良林さんもその活躍ぶりを讃える。
チームは3連勝と最高の形で連戦を終えた。その結果に奈良林さんも「『ピカチュウ・キャモメありがとーーー!』と叫びたい気持ちです」と喜びをあらわにする。
「ポケモンたちがスタジアムの雰囲気をパッと明るくしてくれたことで、ファンのみなさんの応援エナジーがさらに増幅し、それが選手に伝わって『3連勝』という最高の結果になったと感じています」
大いに盛り上がったロッテの「ポケモンベースボールフェスタ」。こだわり抜かれた演出がファンや選手の気持ちをより一層高めたのは想像に難くない。今回の反響を受け奈良林さんは、最後に感謝のコメントを寄せた。
「今回のイベントは、球場演出だけでなく、イベント、中継、SNS、広報、グッズと、多くのセクション、そしてポケモンチームの皆さんが力を合わせ取り組みましたので、ポケモンファン・野球ファン双方のみなさまからたくさんの温かいお言葉をいただけたことは、チーム一同、大きな励みになりました」
(「パ・リーグ インサイト」丹羽海凪)
(記事提供:パ・リーグ インサイト)