異例の抜擢、なぜ楽天は吉井監督を招聘? 三木谷オーナー「ダメ元だった」も…合致した“狙い”

楽天・三木谷浩史オーナー(左)と新監督に就任した吉井理人氏【写真:井上学】
楽天・三木谷浩史オーナー(左)と新監督に就任した吉井理人氏【写真:井上学】

三木谷オーナー「経験値の高い、新しいことに取り組んでいる人材が必要」

 楽天は17日、昨季までロッテ監督を務めていた吉井理人氏の新監督就任を発表し、仙台市内で就任会見を開いた。シーズンに異例ともいえる、外部からの招聘。会見に同席した三木谷浩史オーナーがその“裏側”を説明した。

 楽天は今季、63試合23勝39敗1分(勝率.371)でパ・リーグ最下位に低迷)し、今月10日に三木肇監督の休養を発表した。塩川達也ヘッドコーチが5試合で監督代行を務めた。5位のロッテに8ゲーム差、CS(クライマックスシリーズ)進出圏内の3位(オリックス)には11.5ゲーム差、首位・西武には17ゲーム差がある。

 日本プロ野球でシーズン途中に内部昇格でなく、外部から新監督が迎えられるのはあまりに異例。さらに吉井氏はこれまで現役、コーチを含めて、楽天に在籍したこともない。ではなぜ吉井氏だったのか。会見の冒頭で、三木谷オーナーが決定までの裏側を明かした。

 楽天は2022年以降、Bクラスが続いている。三木谷オーナーは「残念ながら近年はAクラス争いや優勝争いに入れない状況が続いてきたかなと思います。今年の成績を良くすることだけでなく、中長期的に戦略に基づいて、球団の様々な改革を行おうと取り組んでまいりました」と、短期的なプランではなく、未来を見据えた種まきをしていたという。

 2軍では確かな手応えを得ているものの、「1軍ではなかなか結果が出ていないという状況になっており、オーナーとして責任を感じています」。その中で「中長期的に球団の方向性、改革をしないと継続的な強い球団が作れないと考え」、吉井氏の招聘を決断したという。

 吉井氏は現役時代に投手として日米で活躍した他、数多くの球団でコーチを歴任。その間、筑波大大学院で野球コーチング理論を研究した時期もあった。最先端の技術にも精通していたことが、球団のビジョンと合致した。「総合的に強くしていくには、経験値の高い、新しいことに取り組んでいる人材が必要。当初から様々なリサーチをしており、吉井さんにも注目していた。今回は異例の監督就任となりましたが、ダメ元といってもいいかもしれませんが、火中の栗を拾うという形で就任をしていただけることになりました」と裏側を明かしている。

(Full-Count編集部)

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