大寝坊で取り残された金沢…電車で帰広→課せられた罰金 直後に告げられた“初”「えーーっ」|球界群像 西田真二#18
元広島・西田真二氏【写真:山口真司】広島OBの西田氏、プロ8年目に初の4番を経験
代打でもスタメンでもインパクトがあった。元広島外野手の西田真二氏(野球評論家、香川オリーブガイナーズアドバイザー)は、プロ8年目の1990年7月31日の大洋戦(平塚)で初めて4番打者を務めた。いきなり2本塁打7打点の活躍で首脳陣の期待に応えたが、“ここ一番”の勝負強さが目立った。なかには遅刻して罰金を取られたが、すぐに監督賞で取り返したこともあったという。
西田氏のプロ8年目は初の開幕スタメン(6番右翼)で幕を開けた。この頃は相手先発が左腕予想ならベンチスタートも少なくなかったが、どんな使われ方をしても前向きにこなした。「プロは代打でも(打率)3割前後を打って結果を出し続けるのが大事。代走でも守備固めでも、プロで生きていくには、信頼されるために日頃の練習も大事かもしれないけど、監督にインパクトを与えるってことも大事だよ」とそれを心掛けてきたという。
「監督が“こいつは練習はちょっとあれだけど、試合では集中するなぁ”ってなればね。結果を出せなかったら“練習していないから”って言われるだろうけどね。(当時ヘッドコーチだった)大下(剛史)さんにも『トラ(西田氏の愛称)はそういうタイプだったなぁ』ってよく言われた。練習はしていましたよ。だけど、ややしていないようにも見えたんでしょう(笑)。でも信頼されれば、少々許される部分が絶対あると思う」
この年の5月、金沢での中日2連戦を終えて、広島に帰る際、西田氏は寝坊するチョンボを犯してしまったという。「目覚ましが鳴らなかったんですよ。起きた時には(選手もチームスタッフも)全員、誰もいなかった」。その日は広島で移動日練習が予定されていたが、当然、大遅刻。「ひとりで金沢から電車に乗って、遅れて練習に行って、罰金を払った覚えがあります」と苦笑したが、そこで話は終わらなかった。
4番で残したインパクト「気負いはなかった」
(山口真司 / Shinji Yamaguchi)
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