山本由伸の揺るがぬ“平常心”「やることは変わらない」 逆算思考で進める準備…勝つための1週間

パドレス戦に先発し、8勝目を挙げたドジャース・山本由伸【写真:荒川祐史】パドレス戦に先発し、8勝目を挙げたドジャース・山本由伸【写真:荒川祐史】

投球の精度は「本当にちょっとしたきっかけで良い方向に」

 堂々と胸を張り、決戦のマウンドまで歩く。ドジャースの山本由伸投手は27日(日本時間28日)、敵地でのパドレス戦に先発登板。6回89球5安打2失点の投球で今季8勝目を掴んだ。粉砕した相手打者のバットが飛んできても平然。味方打線が15得点の援護をプレゼントしてくれても冷静を保った。

 そんな“平常心”が持ち味だ。前回登板した20日(同21日)の本拠地・オリオールズ戦で6回3失点とゲームを作ったが今季5敗目を喫していた。その際に自身の連勝が4で止まったが「(勝ち負けは)毎週、本当に変わりないですね。勝っても負けても一緒ですよ。やることは変わらないので」と淡々と話す。

「1週間の区切りで(物事を)考えて。どれだけ(結果が)良くても気持ちを入れ替えて、次の試合に向かうという感じで1週間を過ごしています」

 一喜一憂せず、シーズン完走&ワールドシリーズ3連覇だけを目指す日々だ。この日で今季は15試合に先発登板。8勝5敗、防御率2.67の成績を残している。

「まだすごく感覚が良いわけじゃないですけど、スプリットはちょっとしたことで空振りを取れるようになったり、ゴロで打ち取れたり。本当にちょっとしたきっかけで良い方向に感覚がいっているので、もう少し調整したいなと思います」

照れた表情で「いやいやいやいや……(笑)」

笑顔を振りまくドジャース・山本由伸【写真:荒川祐史】笑顔を振りまくドジャース・山本由伸【写真:荒川祐史】

 夏場、そしてシーズン終盤に向け、状態を向上させていく。「眠りが浅くて……。改善しないと」と、20代前半では睡眠に悩んだ日もある。深い睡眠がとれず、夢にうなされる。「夢の中で怒っていることがあるんです。すごくスッキリして起きる。悪夢は良い夢って言いません? 夢占いに書いてました(笑)」と無邪気に話していた頃が懐かしい。

 今夏28歳を迎える右腕は、計画性がある。毎日の試合に向け、起床時間や食事のタイミングなども前日には計算。さらにはコンタクトレンズをはめるタイミングや歯磨きの時間までも設定しているようだ。

 爽やかな“ドジャーブルー”が似合うようになった。「いやいやいやいや……(笑)」。青い空に弾ける照れた顔には、曇りが見当たらない。

(真柴健 / Ken Mashiba)

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