杉谷拳士社長「24時間野球です」 睡眠2時間でも前進…社長4年目で挑む新構想

杉谷拳士氏は2023年に株式会社ZENSHIN CONNECTを設立
元日本ハム内野手の杉谷拳士氏が、社長4年目の新構想を明かした。2023年4月に株式会社ZENSHIN CONNECTを設立。7月に5期目を迎えるのを前に、野球人口の拡大、サバンナ・バナナズの日本進出、野球研究室「ZENSHIN Labo」の新設を柱に掲げた。
ファンの皆さん、こんにちは! 杉谷拳士です。
私が株式会社ZENSHIN CONNECTを2023年4月に立ち上げてから、早いもので次の7月で5期目、つまり社長4年目を迎えることになります。振り返れば、ここまでの歩みは自分の中でも100点満点。選手を引退してから、本当にあっという間の、まさに激動で充実した時間だったと感じています。
最初は右も左もわからない状態からのスタートでしたが、ありがたいことに今では少年野球からメジャーリーグ、WBCの関連事業にいたるまで、本当に幅広いカテゴリーでお仕事をさせていただけるようになりました。
これまでの歩みをさらに加速させ、ここから先の未来へ向かうため、私の中に明確な「3つの軸」が固まりました。この5期目からは、この3つの大黒柱を軸にして、会社としても個人としてもさらに全力で前進していきたいと考えています。
○第1の軸 野球関係人口のさらなる「拡大」
まず1つ目は、会社設立時からのブレない使命である「野球関係人口の拡大」です。現在はゼビオさんの「ベースボールフェスタ(U-9)」やマクドナルド・トーナメント(U-12)のアンバサダーを務めさせていただいたり、3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)のNetflix中継でナビゲーター、各メディアでU-15やU-18の取材をさせていただいたりと、子どもたちの野球の入り口を広げる活動に全力を注いでいます。「サンリオベースボールアカデミー」なども含め、とにかく現場を大切にしています。
私たちがやっているのは、単に「野球をプレーする人を増やす」ことだけではありません。プレーしなくても、観て楽しい、応援して楽しい、何らかの形で野球に関わるのが楽しい。そんな風に世の中に「野球の価値」を広く届けていくことが、私たちの本質的な役割だと思っています。解説や取材の現場でも、泥臭く、全力でその魅力を発信し続けます。

引退後の2023年からサバンナ・バナナズでプレー
○第2の軸 サバンナ・バナナズの日本進出と、セカンドキャリアの「選択肢」
2つ目の軸として進めているのが、アメリカで社会現象を巻き起こしているエンタメ野球集団「サバンナ・バナナズ(Savannah Bananas)」の日本進出です。
SNSの総フォロワー数ではメジャー球団を超えるほどの人気を誇り、スタジアムを常に満員にするバナナズ。私は引退後の2023年から彼らと深い信頼関係を築くことができ、これまで何度も現地へ渡ってプレーや取材を重ねてきました。踊り、歌い、ファンと一体になって笑う。その中に野球の面白さが凝縮されている彼らのステージは、まさに「世界最高峰のエンターテインメント」です。
この素晴らしいカルチャーを、絶対に日本の皆さんにも生で体現してほしい。栗山(英樹)監督から教わった「野球への取り組み方」と、石橋貴明さんから教わった「エンターテインメントへの向き合い方」を掛け合わせ、新しい風を日本の野球界に吹き込みます! まずは日本でのエキシビションマッチの開催、さらには「ジャパン・ツアー」の実現に向けて、今まさに具体的な準備を進めています。
そして、このバナナズの活動は、私が深く向き合っている「プロ野球選手のセカンドキャリア問題」の解決策でもあります。
日本のプロ野球界では、引退した後に次の人生に苦労する選手が本当に多いのが現状です。野球に携わり続けられる人自体が、まず非常に少ない。引退していきなりコーチになるなど、これまでは選択肢が狭すぎました。
だからこそ、バナナズのような「野球の新しいエンタメの形」を日本に持ってくることで、選手たちが引退した後も輝き続けられる場所、楽しんで野球に携われる「新しい選択肢」を創りたいんです。一度社会に出て、社会を見渡しながら「本当にやりたいこと」を見つける。そんな、選手の人生を一歩「前進」させるためのきっかけを、このバナナズの日本進出を通じて提供したいと考えています。
この先に挑戦したいのは、野球を競技としてではなくエンターテインメントとしてもっと広げていくことです。バナナボールは勝ち負けだけではなく、球場に来た人が笑いあって、驚いて、また誰かを連れてきたくなる。子どもも大人も、野球を知らない人も楽しめる。そういう入り口が、これからの野球界にはもっと必要だと思っています。
そういう世界最高レベルのエンターテインメントを日本に持ってきたい。そして野球をやってる子どもたちだけでなく、まだ野球にであっていない人たちにも野球って面白いと思ってもらえるきっかけを作りたいです。
野球界の未来をつくるのではなく、未来をつくるこどもたちと野球をつなぎたい。世界最高のエンターテイメントを日本へ。それも野球振興のひとつかと思っています。
○第3の軸 最先端の野球研究室「ZENSHIN Labo」の新設
最後に3つ目の軸が、これから新たに挑戦する「ZENSHIN Labo(野球研究室)」の新設です。これまで何度もアメリカに足を運び、多くの中継やキャンプ地を視察し、アナリストの方々とも意見を交わしてきました。
特に米球界の最先端施設の一つであるブルージェイズのトレーニング施設を実際に視察し、その凄さを肌で感じてきました。そこで得た「世界基準のデータやトレーニングの知識」を、ただ言葉で発信するだけでなく、日本の野球界にリアルな場所として還元したい。その思いから、データと理論に特化した最先端のアカデミー「ZENSHIN Labo」を立ち上げることを決意しました。
「本気で野球が上手くなりたい」「プロやメジャーで活躍したい」と願う選手たちが、科学的なアプローチで圧倒的に成長できる場所。まずは生まれ故郷の東京、そして私の第二の故郷である北海道など、ゆくゆくは様々な地域に展開し、このラボから未来のスター選手が羽ばたいていくような仕組みを作りたいと考えています。

「仕事も野球、プライベートも野球。24時間全てを野球に」
これら「3つの軸」を同時に進めるのは、正直言って並大抵のことではありません。スケジュール調整だけでも頭がパンクしそうになりますし、国内外の移動だけで年間どれだけ飛行機に乗っているかわからないほどです。特に夏場は、アメリカの試合、甲子園、メジャー中継と睡眠時間が2~3時間になることもザラですが、自分の情熱が野球界の未来に繋がっていると思うと、不思議と力が湧いてきます。
引退して体型が崩れたなんて言われたくないので、今でも現役時代並みにしっかりトレーニングをして体を絞っています。スタイリッシュでキレのある身体であり続けることも、私のこだわりの一つです。
今の自分は、仕事も野球、プライベートも野球。とにかく24時間全てを野球に捧げているような状態です。そんな生活なので私生活は後回し。40歳までには子どもが欲しいという思いはありますが、再婚の予定は今のところありません(笑)。それほど今は野球に全てを注いでいます。
今は何よりも、この熱量をすべて目の前の仕事に注ぎ込みたいんです。大好きな野球への恩返しのために、これからも泥臭く動き続けたい。これからを生きる子どもたちの未来のために。杉谷拳士、社長4年目もノンストップで前進し続けます。35歳からでも挑戦。ファンの皆さん、関係者の皆さん、これからも温かい応援をよろしくお願いいたします!
(杉谷拳士 / Kenshi Sugiya)