「思いつき」でトレード打診→「もういいです」 合意目前で辞退…幻に終わった鷹移籍|球界群像 西田真二#24
元広島・西田真二氏【写真:山口真司】王監督就任1年目のダイエーに移籍目前も…再び感じた「プチッ」
決断せざるを得なかった。元広島外野手の西田真二氏(野球評論家、香川オリーブガイナーズアドバイザー)は1995年シーズン限りで現役を引退した。法大から1982年ドラフト1位で入団以来、カープ一筋の13年間のプロ生活だった。だが、もしかしたら最後は他球団のユニホームを着ていたかもしれなかった。シーズン中にダイエー(現ソフトバンク)へのトレード移籍話が土壇場で“破談”となっていた。
前年(1994年)はキャンプ中も、シーズン中も足の肉離れで苦しんだ西田氏だが、この年(1995年)も怪我につきまとわれた。「キャンプの紅白戦でフルスイング、空振りした時に左手首を痛めた。そのあとすぐにホームランを打ったけどね、痛かったけど……。で、そこから(調子は)悪くなった。我慢して注射を打ちながらやったんだけどね」。この左手首痛もあって、開幕は2軍スタートとなった。そして、1軍から声はなかなかかからなかった。
三村敏之監督体制2年目の広島外野陣は前田智徳外野手、金本知憲外野手、音重鎮外野手、河田雄祐外野手らで形成。5月23日のヤクルト戦(神宮)で前田が右アキレス腱断裂で戦列を離れた後には、緒方孝市外野手も頭角を現していた。そんな中、西田氏のシーズン初出場は5月28日の巨人戦(広島)までずれ込み、役割も代打だった。まだまだ若い選手たちには負けていないはず、との自負もあったのだろう。出場機会を求めて、球団にトレードをお願いしたそうだ。
引退試合で名手・久慈の横を抜く流し打ち「これはまだやれるな」
(山口真司 / Shinji Yamaguchi)
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