日ハム23歳が空振りを“量産”できるワケ 衝撃の17.2…真ん中でも打たれない異質の直球

日本ハムの右腕・福島蓮の奪空振り率はリーグ1位の17.2%
2021年育成ドラフト1位で日本ハムに入団した福島蓮投手は昨季、7月以降に8試合に登板して無傷の5勝をマーク。ソフトバンクとのポストシーズンでも好投した。今季は4月下旬に1軍昇格し、6月25日時点で7試合に登板。防御率2.36の安定感に加え、平均6.5イニングを消化し、先発として着実にステップアップしている。
その特徴は、テークバックの小さい独特な投球フォームだ。支配下昇格1年目の2024年から5球種を操るなど持ち球は豊富だが、投球の軸は最速155キロを誇るストレート。全44奪三振のうち半数以上の25個を記録し、被打率はリーグ平均の.249を大きく下回る.185だ。
注目すべきはその配球。高低別の投球割合では高めが最も多く、高めの球で空振りを狙うのは速球派に共通する特徴である。一方、内外角で分けた場合の投球割合は異質だ。一般的なストレートはバットが届きにくい外角か、詰まりやすい内角に投げ分け、真ん中に投じることは少ない。しかし福島は、真ん中への投球割合がリーグ平均を10ポイントも上回り、内角よりも多い。バットの芯で捉えられるリスクが大きいが、被打率1割台に抑えている。
その理由は圧倒的な球威にある。昨季12.9%だった奪空振り率は、今季17.2%まで上昇した。リーグ平均8.2%の2倍以上の数値は、田中正義投手や柳川大晟投手らチームの剛腕リリーバーを抑え、先発ながらリーグトップに立っている。
先発投手でありながらセットアッパーやクローザーのような球威で強気に攻める福島にとって、懸念されるのが体力だ。1イニング20球程度を全力で投げるリリーバーとは異なり、先発は少なくとも5イニング以上を投げ抜く必要があり、中盤以降は球速が落ちることが多い。昨季は40球目以降の平均球速が1.5キロほど低下していたが、今季は球数が増えても平均151キロ台を維持し、球威は衰えない。交流戦では3試合連続で7イニングを投げ、計25奪三振と持ち味を発揮した。
日本ハムの先発陣は開幕前のプラン通りに運んでいない現状の中、福島が台頭しつつあることは、チームにとって大きなポジティブ要素といえる。成長著しい23歳の投球に、今後も注目が集まる。
※数字はすべて2026年6月25日終了時点
(「パ・リーグ インサイト」データスタジアム編集部)
(記事提供:パ・リーグ インサイト)