大谷翔平とラッシングの“不協和音” ド軍監督が全肯定する理由「後でプラスだったと」

ドジャースのダルトン・ラッシング(左)と大谷翔平【写真:黒澤崇】
ドジャースのダルトン・ラッシング(左)と大谷翔平【写真:黒澤崇】

前回登板でラッシングとのバッテリーに課題

【MLB】ドジャース ー パドレス(日本時間4日・ロサンゼルス)

 ドジャースの大谷翔平投手は3日(日本時間4日)、本拠地・パドレス戦で今季9勝目をかけて「1番・投手」で投打同時出場する。デーブ・ロバーツ監督は試合前に報道陣の取材に応じ、大谷がここ3試合でバッテリーを組んでいる若手捕手ダルトン・ラッシングの関係性について言及した。

 大谷は前回6月24日(同25日)の敵地・ツインズ戦で6回5安打2失点と好投。8三振を奪い、自身6連勝となる8勝目を挙げた。一方、メジャー自己最速タイの101.7マイル(約163.7キロ)のフォーシームをラッシングがパスボールして失点。3回以降は大谷主導で配球を決めるなど、バッテリーのコンビネーションに課題を残した。

 主戦捕手であるウィル・スミスと組んだ際に比べて大谷の成績が低下している点について問われたロバーツ監督は「単に捕手が誰だからというわけではなく、様々な要因がある」と分析。最近の大谷について、シーズン序盤に比べてファストボールの制球やスイーパーのキレが本調子ではないこと、またスプリットの割合に変化があることなど、投手自身のコンディションや球種の実行力に主な原因があるとの見方を示した。

 その上で、若手ラッシングとの新たなコンビネーションについては前向きな姿勢を崩していない。

「私の予想では、基本的にはダルトン(ラッシング)がゲームを組み立て、もしショウヘイが『この球を投げたい』と介入したい場面があれば、そうすればいい。彼にはその権利がある」

 さらに、指揮官はピッチクロックの影響を避けるために素早くサインを決める重要性を認めつつも、ラッシング自身が「完璧なゲームを組み立てようとしすぎていた」と吐露したことを明かした。「実際には完璧なサインコールというものは存在しない。サイン、実行、それらすべてが噛み合う必要がある」とし、ラッシングがより早くサインを伝えることで、大谷がサインを変更するための時間を確保できるようになると、今後の改善点を示唆した。

 新たな段階へ進むための“生みの苦しみ”とも言える現在の状況について、指揮官はこう締めくくった。

「投手と捕手としての関係性という点では、素晴らしいものになると思う。時には、次の段階へ進むために特定のプロセスを経なければならないこともある。後から振り返ったときに『あの登板は2人にとってプラスだった』と思えるようになるはずだ」

 登板スケジュールがスライドしたことで、7月14日(同15日)のオールスター戦での登板可能性は事実上消滅したとみられる大谷。しかし、この休養期間を経てコンディションを整え、新相棒ラッシングと共にさらなる進化を遂げることが期待される。

(小谷真弥 / Masaya Kotani)

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