「ドジャース=悪者」 大谷らに巨額投資&異例契約も…米敏腕記者の“異論”に賛否

大谷らの後払い契約を可能にする豊富な手元資金が批判の的に
MLBのサラリーキャップ(総年俸の上限規制)導入論争を巡り、資金力を理由にドジャースを“球界の悪者”とする風潮に米記者が異議を唱えた。新制度を巡って過熱する議論において、特定球団を標的にするような動きに対し、SNS上の米ファンからも賛同や呆れる声が寄せられている。
米メディア「ジョムボーイ・メディア」の野球専門番組が1日(日本時間2日)、公式X(旧ツイッター)に動画を公開した。元ツインズのトレバー・プルーフ氏が「結局は(選手会に提示するオーナー側の提案を)身内で投票して決めているだけなのに、なぜ(MLB選手会とMLBオーナーの)両陣営とも世論を味方につけようとしているのでしょうか?」と質問。米スポーツ局「ESPN」のジェフ・パッサン記者が背景を解説した。
同記者は「MLBは『ファンの声に耳を傾けている』という姿勢を示したいのでしょう」と説明。その上で「ファンはドジャースに腹を立てています。成功は反感を生むのです」と指摘した。「ドジャースが勝ち続けていれば、育成力を持っていることなんて関係ありません。目に映るのは資金力だけです」と分析している。
批判の的となっているのは莫大な財政的優位性だ。大谷翔平投手らとの高額な後払い契約を結ぶには、将来に備えた手元資金が必要となる。パッサン記者は「手元資金を持っていること自体が強みなんです」と語った。米データサイト「コッツ・ベースボールコントラクツ」によると、2026年のドジャースの総年俸は3億2680万ドル(約530億円)でメジャー全体2位となっている。
確かにドジャースは近年、大型補強を連発している。2023年オフに大谷と10年総額7億ドル(当時1014億円)の契約を結び、しかもそのうちの97%が後払いというものだった。他のスター選手とも後払いを多く盛り込んでおり、その結果、補強資金に余裕をもたらしている。そして2年連続でワールドシリーズ制覇と、圧倒的な実績を積み上げている。
成功ゆえに“嫉妬”も抱かれるドジャース。大型契約や後払いを封じようとする動きに対し、米ファンからは同調する声も。「ブルージェイズなどには誰も文句を言わないの、本当に笑えるよ」「ドジャースが悪影響を与えているなんていう話はでたらめだよ」といった声が上がった。さらに、MLB全体の構造的な課題を指摘する声も相次いでいる。「野球界は30年以上前から壊れている」「問題なのはドジャース以外のオーナーがお金を使わないことじゃないの?」「スコット・ボラスのほうがもっと大きな要因かもしれない」などと、議論は多方面へと波及している。
(Full-Count編集部)