佐々木麟太郎に迫る決断の時 メジャーかNPBか大学残留か…米記者が語るMLBで評価を得るための“条件”

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    真柴健 2026.07.15
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MLBドラフトではマーリンズから指名を受けたスタンフォード大・佐々木麟太郎【写真:ロイター】MLBドラフトではマーリンズから指名を受けたスタンフォード大・佐々木麟太郎【写真:ロイター】

佐々木麟太郎の“決断”に迫る…取材を続ける米記者「どうなるのか」

 決断に注目が集まる。スタンフォード大の佐々木麟太郎内野手が12日(日本時間13日)、「2026 MLBドラフト presented by Nippon Express」で8巡目全体235位でマーリンズから指名を受けた。昨秋のドラフトではソフトバンクから1位指名も受けており、7月末までに進路を決断することになる。マーリンズ、ソフトバンク、そしてスタンフォード大への“残留”を選ぶのか――。注目が集まっている。

 佐々木は一時帰国中の1日にソフトバンクの球団幹部と面談。球団施設の見学や試合を観戦した。球団からは背番号「1」も提示されており「大変、感極まっているところ」と話した。今後は「球団さんも自分自身が置かれているシチュエーションを尊重していただいている。自分自身は心から感謝しています。今後MLBのドラフトを見て判断させていただくことに変わりはないですが、初めて福岡を訪問させていただいて、今日は自分にとって深い1日となりました」と丁寧に頭を下げていた。

 そんな中で、MLBドラフトでマーリンズから指名を受けた。今後の進路選択はマーリンズ、ソフトバンク、もしくは大学に残留することになる。地道に佐々木の取材を続けているヤフースポーツのジョーダン・シュスターマン記者は「(メジャーでの指名順位は)8巡目だったね。すごく興味深いよ。この順位ならなおさら、これからどうなるのか注目している。マーリンズとしては、彼が契約してアメリカでプレーしてくれることを望んでいるはずだけど、最終的には彼自身が近いうちに大きな決断を下さなければならないと思う」と興奮気味に説明した。

7月上旬にタマスタ筑後を訪れた佐々木麟太郎【写真:栗木一考】7月上旬にタマスタ筑後を訪れた佐々木麟太郎【写真:栗木一考】

 同記者は、佐々木も参加した、ドラフト候補選手が球団関係者が見守る前でフリー打撃や守備練習、身体測定などを実施する「ドラフトコンバイン」も取材した上で、今後についての見解を述べた。

「スタンフォード大学で2年プレーしているけど、間違いなく今年に入って成長した」と賛辞を送る。注目の方向性については「おそらく一塁手としてプレーすることになるだろうし、まだ数シーズンしか(大学で)プレーしていないから、そのポジションで(MLBドラフトの)超有望株と評価されるなら『とても』高いレベルで打ちまくらないといけない」との“辛口指摘”もしている。

佐々木が置かれている「特殊な状況」

決断の時は迫っている【写真:代表撮影】決断の時は迫っている【写真:代表撮影】

 持論は続き「だから(評価の面で)大きな差が生まれたのだろう。なので、ここで契約金を結んだ場合100万ドル(約1億6200万円)近くになるのではなく、10万(約1600万円)、20万ドル(約3200万円)くらいにしかならないだろう」と冷静な表情で言い切った。

 8巡目全体235位での指名には「少し遅めだとは思うが、6巡目から10巡目の間には大きな差がない。初日が終われば、それ以降(の指名順位)はランダムだ。10巡目以降ではなく、これくらいの巡目で指名したことは、マーリンズが本物の有望株と見ている証だ。でも、初日に指名したいと思う球団がいなかったことも明確だった」と分析した。

「10巡目指名までは約98%の選手が契約を結ぶ。でも(逆を言えば)それは100%ではないということだよね。彼は(進路選択に)特殊な状況に置かれているけれど、彼ら(マーリンズ)はチャンスがあると感じているはずだ」

 佐々木はスタンフォード大2年目の今季は54試合で16本塁打、47打点をマークした。未来の大砲はソフトバンクからドラフト1位指名を受けた背景もあり「もしかしたら(入団拒否という)リスクを誰も取りたがらないというのをマーリンズが感じとっていて(選手としての)評価は8巡目よりもいいのかもしれない。彼らはそのギャンブルに賭けたつもりだし、日本に戻る選択肢があることを理解しているはずだ」と同記者は述べる。決断の日は、近い。

(真柴健 / Ken Mashiba)

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