1年在籍もコロナ禍で満足いく活動できず… 「全てが私にとって挑戦」覚悟を決めた“出戻り”

BsGravityのNANAMI【写真:加治屋友輝】
BsGravityのNANAMI【写真:加治屋友輝】

2020年に前身の「BsGirls」に1年間在籍、今年からBsGravityでPerformerを務める「NANAMI」

 オリックスの球団公式ダンス&ヴォーカルユニットは結成13年目を迎える。2024年から新たな“挑戦”をスタートさせ、男女混成ユニット「BsGravity(ビーズグラビティ)」として活躍中。メンバーは「BsGirls」9人と「BsGuys」3人の計12人でスタジアムに彩りを増やしている。第5回は1年目のPerformerの「NANAMI」に話を聞いた。

 忘れられない光景がある。2020年、前身の「BsGirls」に1年間在籍したが、当時はコロナ禍の真っ只中だった。「思ったように活動ができず、ファンの皆様とお会いする機会も少なくて。やりきれなかった気持ちが大きく、後悔をしていました」。

 静まり返っていた当時のドームを思い出すように、少しだけ目を伏せる。卒業後は会社員として働いていたが、「人生一度きりしかない。やっぱりまたこの場所でオリックスを応援したい」と、胸の奥底でくすぶっていた情熱を抑えきれずに再起を決意。空白の時を経て、再びグラウンドへ舞い戻ってきた。

 不退転の覚悟で挑んだオーディションでは、審査員席に元メンバーであるCHALの姿があり、極度の緊張に襲われたという。「ガチガチになって体が動かなくて、落ちるだろうなと思いながら向かっていました。合格をいただいた時は『えっ、嘘やろ』と。すぐには受け止めきれないくらい嬉しかったです」と、当時の驚きを胸に両手を当てながら初々しく振り返る。

 晴れて復帰を果たした今季のテーマには「挑戦」を掲げる。出戻りとはいえ、無観客やオンライン中心だった過去とは状況が全く違う。「2020年に経験できなかった遠征やイベントなど、新しいことばかりです。初めは分からないことだらけでミスもして不安もありましたが、全てが私にとっては挑戦です」。どんな苦労も成長の糧にするように、充実感に満ちた表情を浮かべる。

 最大の武器は、周囲をパッと明るくする「笑顔」だ。「ファンの皆様から『笑顔に癒される』と言っていただけてとても嬉しいです。またこの活動をさせていただけることに感謝を忘れず、皆さんに少しでも元気を与えられるような存在になりたいです」と、輝くようなとびきりのスマイルを見せる。

 見据える先はただ一つ。「チームの日本一奪還を目指して、ファンの皆様と球場で最高の瞬間を迎えたいです」。遠回りをして再び掴み取った夢の舞台。誰よりも強い思いを胸に秘め、今日も全力の笑顔でチームに声援を送り続ける。

(Full-Count編集部)

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