菅野智之、残留に心境 “トレード候補”もまた動かず…「僕がコントロールできるところではない」

トレード報道については「最初から何もないって分かってたんで」
ロッキーズに残留が決まった菅野智之投手が4日(日本時間5日)、全体練習前に心境を語った。
トレード期限最終日の前日、ポール・デポデスタ編成本部長は会見を行い、期限ぎりぎりの午後4まで続いた交渉の中に菅野がいたことを認めた。チームは最下位。6月2日の登板から無敗の菅野には、地区優勝争いを繰り広げるチームへの移籍の可能性が取り沙汰されていた。
菅野は穏やかな表情で話した。
「もし万が一トレードされたとしても、別にマウンドで投げるってことは変わりないですし。どこのマウンドでもやれることは一緒。去年も経験してますし。まあ、何度も言うように、僕がコントロールできるところではないので」
前回7月31日(同8月1日)のロイヤルズ戦で7回途中1失点の好投。昨年を上回る11勝目を7連勝で飾ると、ナ・リーグ西地区最下位に沈むチームの中で奮闘を続けている菅野に対して、現地メディアは、ロッキーズでの最終登板の可能性が高いと報じた。一方、菅野は登板後の囲みで「考えすぎです」と気にかける様子はなかったが、残留決定で周囲の雑音は完全に消えた。
改めてトレード報道については「最初から何もないって分かってたんで」と笑い飛ばす菅野。「考えたって仕方ないこと考えてもしょうがないじゃないですか。自分にできることがあるんだったら、考える余地はありますけど」と、あくまで己に集中する構えだ。

ロッキーズは、百戦錬磨の菅野の投球を十分に理解し尊重している。シーズン開始から「ライシュマン投手コーチもグッドマン捕手もかなり好きですね、僕」と菅野は話す。お互いの信頼関係は終盤に入ってさらに深くなっている。
「やっぱりメジャーリーグで投げるってことは特別なことだし、そこにしっかり自分の価値を見出してやるだけだと思うので、そこだけです」と力強く語る菅野。次回登板となる5日(同6日)の相手は、ア・リーグ東地区首位のレイズ。先発は日本ハム、ソフトバンクでもプレーしたニック・マルティネス投手。今季は21試合で10勝3敗、防御率2.77と好調で、オールスター戦にも初選出された。難敵相手に、菅野はメジャー自己最多の12勝目を狙う。
(木崎英夫 / Hideo Kizaki)