村上宗隆が証明する“球界No.1” 3冠王アルバレスを凌駕…独走「32.5」の価値

ガーディアンズ戦で角度42度の25号…「あんなところまで飛ぶとは」
メジャー1年目から圧倒的なパワーを証明している。ホワイトソックスの村上宗隆内野手は7日(日本時間8日)、本拠地でのガーディアンズ戦で6試合ぶりとなる今季25号を放った。故障離脱を挟みながらも本塁打数上位に名を連ねる事実だけでも凄まじいが、“打球内容”を紐解くとその真価がより鮮明に浮かび上がる。
村上は開幕直後の3・4月で12本塁打をマーク。日本人および球団タイ記録となる5試合連続本塁打を放つなど、ア・リーグ最速で20号の大台に到達した。5月下旬からは右太もも裏の肉離れで一時戦線を離脱。本塁打王争いを演じるヨルダン・アルバレス外野手(アストロズ)には10本差をつけられているものの、驚異的なペースを維持している。
渡米時には「コンタクト能力の課題」「速球への対応力」が懸念され、事前の市場予想よりも低い2年3400万ドル(約53億円)で契約を結んだ。確かに打撃の確実性には課題が残る。6日(同7日)時点での三振率33.5%は200打席以上でメジャーワースト7位、「空振り/スイング率」42.5%も球界ワースト級の数字だ。
しかし一方で、ひとたびバットに当てた際の破壊力は球界最上級を誇る。MLB公式データ解析システム「ベースボール・サバント」におけるハードヒット率、バレル率、平均打球速度などはすべてメジャー上位1%を記録。同等の水準に位置するのはアルバレスやジェームズ・ウッド外野手(ナショナルズ)、アーロン・ジャッジ外野手(ヤンキース)といった球界を代表するスーパースターのみだ。
中でも突出しているのが、フライ打球が本塁打になる割合を示す「HR/FB」だ。村上は200打席以上の打者でメジャー唯一の3割超えとなる「32.5%」をマーク。昨季ナ・リーグ2冠王のカイル・シュワーバー外野手(フィリーズ)や、ア・リーグ首位打者争いを演じるアルバレスらを抑えて堂々1位に君臨している。
25号を放った際、敵軍「ガーディアンズTV」の実況席からは「あの角度で打ち上がりながら、ムラカミほど飛距離を出せる打者がいるとは思えない」「あんなところまで飛ぶとは思いませんでした」と感嘆の声が漏れた。打球角度42度という滞空時間の長いフライが勢いを落とさずにスタンドイン。村上が誇る規格外のパワーと技術を完璧に証明する一発となった。
(Full-Count編集部)