小林誠司が1軍に選ばれるワケ 熾烈な巨人捕手争い…2軍コーチが称えた37歳の“貢献”「理解してくれている」

4月下旬の1軍昇格以降、3番手捕手としてチームを支える小林誠司【写真:加治屋友輝4月下旬の1軍昇格以降、3番手捕手としてチームを支える小林誠司【写真:加治屋友輝

田口昌徳2軍バッテリーコーチが巨人の捕手層を語った

 巨人における“激戦区”だ。チームの捕手陣は現在、岸田行倫、大城卓三の2人が主にスタメンを任され、3番手として小林誠司が控えている。ファームでは甲斐拓也、山瀬慎之助が虎視眈々と1軍の座を狙っている。今季から巨人のコーチングスタッフに加わった田口昌徳2軍バッテリーコーチは「贅沢なメンバーですね」と語る。

 今季は大城が持ち前の打撃力を生かして56試合で先発し、岸田は怪我で一時離脱したが49試合でスタメンに名を連ねた。山瀬は5試合、小林が3試合、甲斐は1試合で先発出場となっている。

「1軍では大城のタクちゃんが、打つ方でも頑張っていますからね。状態がいいですからね。その中で疲労もありますし、岸田もいて、2人でやっているというところですよね」

今季、1軍で最も多くスタメン起用されている大城卓三【写真:加治屋友輝】今季、1軍で最も多くスタメン起用されている大城卓三【写真:加治屋友輝】

 田口コーチは「チーム事情的には、まずレギュラーキャッチャー的なところに2人がいるというところです。ただ、(小林)誠司もそうですけど、1軍で“何か”があったら、甲斐も、山瀬もすぐに行けるような状態を作っている状況ではあります」と説明する。

 実績のある甲斐はもちろんだが、強肩を武器に存在感を示す山瀬についても「レギュラークラスの実力はありますからね」。その上で“3番手捕手”として1軍ベンチにいる小林についても言及した。

春季キャンプでの振る舞いに敬意

 田口コーチは駒大からドラフト4位で日本ハムに入団。ソフトバンクでもプレーし、引退後はソフトバンクをはじめ、楽天、西武、ロッテなどで指導した。その後はアマ球界を経て今季から巨人の一員となった。

 春のキャンプでは2軍メンバーだった小林とともに汗を流し、チームに対する献身的な振る舞いに敬意を示していた。今季出場13試合、そのほとんどが途中出場の37歳ベテラン。田口コーチは「誠司は出られない日も多いけど、自分の役割を本当にわかってくれている」と感謝を口にする。

「何かあった場合、経験値も豊富ですし、そういうポジションにも理解をしてくれているという部分で、3番手に入れているんでしょうね」

 心配される試合勘については「ゲーム中にブルペンに行って、多くの球を受けていると聞いています。すぐに出番がきても大丈夫なように、投手陣とコミュニケーションをしっかりとっているんでしょう」。不安視する声を一蹴した。

今季から巨人に加入した田口昌徳2軍バッテリーコーチ【写真:湯浅大】今季から巨人に加入した田口昌徳2軍バッテリーコーチ【写真:湯浅大】

 25歳の山瀬については“3番手”として1軍に置くよりも、出場機会の確保という意味でも2軍でプレーさせることを首脳陣は考えている。「まだまだ1軍の経験も少ないし、だったらいつでもいける状態を作るために、ファームで試合に出場させておきなさい、ということですね。甲斐も含めてですが、試合に出られない状況で(1軍に)置いておくというのは、非常に難しいですよね」と渋い表情を見せた。

 実力者が「ひしめき合っている状態ですよ」。嬉しい悲鳴というべきか――。

「やっぱり競争がすごいですね。贅沢なメンバーですよね。これがジャイアンツなのかなと思いますよ」。新任コーチは巨人軍の“厚み”を実感していた。

(湯浅大 / Dai Yuasa)

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