岡本の横の新アジア人は誰? トレード→デビューの激動だった1週間…日本人選手への敬意、抱く“違う世界”への憧れ
ブルージェイズのブレット・ベイトマン【写真:アフロ】トレード期限間際にブルージェイズに移籍したブレット・ベイトマン
メジャー1年目から、チームの主軸となっているブルージェイズの岡本和真内野手。チームには通訳の大嶋佑亮氏、野球運営部門補佐を務める加藤豪将氏、栄養士の讃井友香さんら日本人スタッフも在籍しているが、最近ベンチ内で、岡本の近くにアジア系の顔立ちをした人物がいることにお気付きだろうか。2日(日本時間3日)にトレード移籍してきたブレット・ベイトマン外野手だ。
今季のトレード期限とされた3日(同4日)に向けて、カウントダウン体制に入った前日。ブルージェイズは先発右腕のケビン・ガウスマンをカブスに放出し、その見返りとして獲得したのがベイトマンとタイ・サウスシーン内野手だった。カブスで傘下3Aアイオワに所属していたベイトマンは、ブルージェイズでも3Aバファローに配属されたが、7日(同8日)のフィリーズ戦でメジャー初昇格&初スタメン。3回の第1打席で、左翼へ二塁打を放ち、メジャー初安打を記録した。
「トレードされてからの1週間は、まさにジェットコースターに乗っているかのような日々。正直なところ、まだ全てを自分事として受け止めきれていないというか。この若造に何ができる? って目を光らせるオオカミの集団の中に放り込まれた気がしていたけど、みんな、昔からの仲間のように迎え入れてくれて良かったよ」
そう言ってホッとした表情を浮かべた24歳は、ミネソタ州セントポールで生まれ育った。米国人の父と韓国人の母を持つコリアン2世。父は地元ミネソタで大学野球のコーチを務めており、物心ついた頃には野球ボールを手に握っていたという。
ミネソタ大学から2023年ドラフト8巡目(全体236位)でカブスから指名を受けて入団。ルーキーリーグ、1A、2Aと順調に階段を上がり、今年から3Aに配属された。優れた選球眼で四球数が多く、スピードもある。3Aで82試合に出場し、打率.321、3本塁打、60四球、20盗塁の成績を残したところで、トレードの声が掛かった。
ブルージェイズでメジャー初安打を記録するなど活躍を続けるベイトマン【写真:ロイター】「3Aアイオワの本拠地デモインからインディアナポリスに向けてバス移動をしている時に、トレードの電話が掛かってきたんだ。なんというか、ホロ苦い気持ちだったね。カブスは大好きだったし、一生の友達とも呼べる仲間もたくさん出来たから。同時に、新しいチャンスが巡ってきたことにワクワクもしているんだ」
インディアナポリスに到着すると、すぐさま新たな本拠地バファローへ移動。バタバタとしたまま2試合に出場すると、今度はメジャー初昇格の報せ。7日(同8日)、フィラデルフィアでチームに合流した。
「もう色々なことがありすぎて……(笑)」
(佐藤直子 / Naoko Sato)
