156キロも…なぜ織田翔希は打ち込まれたのか? プロ注目の大学捕手が送った助言、求めた「強さ」

織田が大学日本代表との一戦で感じた“差”「一番強かった」
いつも自信たっぷりのエースが首を傾げた。U-18日本代表は29日、神宮球場で「侍ジャパン U-18壮行試合 高校日本代表 対 大学日本代表」の壮行試合に臨み、1-7で敗れた。先発の織田翔希投手(横浜)が2回6失点で降板。「今まで戦ってきた中で一番強かったです。実際に投げてみて足りない部分がすごく分かりました」と、“猛省”した。
雨が降りしきる神宮のマウンドは、ほろ苦い結果になった。初回2死から3番・榊原七斗外野手(明大)の4球目に156キロを計測したが、10球粘られた結果、中前に運ばれた。織田は「追い込んでも簡単に三振はしないですし、ボール球でもヒットにする。すごく粘り強いというか、さすがだなと思いました」と振り返った。
続く今秋ドラフト上位候補の渡部海捕手(青学大)に右中間へ適時三塁打を浴び、先制点を許した。2回も1死一塁から小林隼翔内野手(立大)に左翼へ2ラン。その後も適時打を3本浴び、この回だけで5点を奪われた。2回67球を投げて9安打6失点、大学球界の強打者たちを前に本来の力を発揮することができなかった。
「(直球に)張られていたら打たれてしまいましたし、球速表示では表せないような真っすぐの質、キレの部分も含めてですが、改善しながら調整していきたいです」
悔しい一戦のなか、ある気づきがあった。織田降板後の7イニングは、5人の投手の継投で1失点。「(球速が)140キロ前半のほうがうまく抑えられている場面もあった。(抑えるためには)力じゃないなというのを思いました」。チームメートの投球から学びがあった。

青学大の正捕手・渡部海が送るアドバイス「もっとカーブを有効的に」
「良い真っすぐで強さもありましたし、質もいいと思った」と、織田の投球を冷静に分析をしていたのは大学代表の4番を務めた渡部だ。代表チームの主将を務める渡部は、智弁和歌山時代の2年夏に甲子園優勝を経験。青学大でも1年春から正捕手を務める、大学野球界を代表する1人だ。
1打席目に適時三塁打を放つと、2打席目はバットを折られながらもしぶとく右前打。織田との対戦は2打数2安打だった。「(ベース上の球の強さは)大学のトップクラスと比べるとまだまだ。あれだけスピードが出ていても打たれるということは、球の勢い、強さが足りないのかなと思いました」と、独自の視点で右腕の課題についてコメント。ただ、課題は“伸びしろ”につながる可能性を秘めている。
渡部はU-18日本代表を経験し、大学日本代表でも3年生から正捕手を務めるなど、国際経験も豊富だ。「今日はカットボールやスライダー、横広がりの変化球を投げていた。でも、海外のバッターは短気なので、もっとカーブを有効的に使えれば。カーブが鍵になってくると思う」。9月7日から「第14回 BFA U18アジア選手権」に挑む“怪物”へアドバイスを送った。
(神吉孝昌 / Takamasa Kanki)