米国で浮上する“投手・大谷”の終焉論 元CY賞右腕は断固反対…主張した価値

ドジャース・大谷翔平【写真:黒澤崇】
ドジャース・大谷翔平【写真:黒澤崇】

2007年のサイ・ヤング賞のピービー氏の思い

 2試合連続で先発メンバーから外れ、調整を続けているドジャースの大谷翔平投手。そのマウンド復帰の是非、あるいは今季の投手としての登板を完全に見送る「シャットダウン」の是非を巡り、米スポーツ局「MLBネットワーク」の番組「MLBナウ」で3日(日本時間4日)、元サイ・ヤング賞右腕と高名記者が白熱の起用議論を展開した。

 この休養の背景には、左膝や右上腕二頭筋、首のコンディション不良に苦しみ、満身創痍の状態で強行出場を続けていた厳しい現状がある。直近12試合で打率.130、60打席本塁打なしと不振を極め、投手調整もストップするなか、10月のポストシーズンをベストな状態で勝ち抜くための大谷の起用方針が最大の焦点となった。

 2007年のサイ・ヤング賞投手で通算152勝のピービー氏は、打者としての休養に理解を示しつつも、投手強制終了論には「ありえない」と猛反対。昨年、中3日でポストシーズンの大一番に先発した大谷を回顧し、「投手を諦めることはありえない」と偉才の闘志を代弁した。少し休んで復帰すれば「ブルペンにいるどの投手よりも良い」と評価し、マウンド復帰を強く求めた。

 これに対し、記者のシャーマン氏は「オオタニは投げて打って、少なくともドジャースのアシスタントGMだ」とその影響力を認めつつ、「賞の問題ではなく、大きな物(優勝)が問題なんです」と力説。万全に届かないなら「再び偉大なリードオフになってもらう」選択肢も視野に、大谷や医療陣と「腹を割っての会話をしなければならない」と慎重論を唱えた。

 個人賞の次元を超え、ワールドシリーズ制覇という唯一無二の「大きな物」を掴むために、どのような決断を下すべきなのか。マウンドへの情熱を燃やす大谷と、組織としての戦略。首脳陣や医療スタッフ、そして大谷の間で今後交わされる意思決定に、ポストシーズンの命運がかかっている。

(Full-Count編集部)

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