「解説者だけで生活は無理」 若手43%が抱く引退後への不安…名捕手OBが伝えた“現実”

元ロッテ・里崎智也氏はセカンドキャリア問題に持論
プロ野球選手の「セカンドキャリア問題」は球界の長年の課題とされる。ロッテの捕手として活躍し、引退後は解説者やユーチューバーとして活躍する里崎智也氏がポッドキャスト番組「Full-Count LABー探求のカケラー」に出演。NPBが実施した若手選手向けアンケート結果を題材に、引退後への不安と向き合う姿勢について持論を展開した。
NPBが今年4月に「2025年現役若手プロ野球選手へのセカンドキャリアに関するアンケート」の結果を発表。全体の約43%に当たる116人が、引退後の生活に不安を感じると答え、その理由の約76%が収入面という結果が示された。
公表された数字に里崎氏は、プロ野球選手という職業を「誰かに無理やりやらせていますか?」と投げかけた。「自らの意思ですよね? 自分がやりたくてやっていて、なんで誰かが、その先の人生に責任を持って進路指導してくれって、学生じゃないんだよって。一般社会で『リストラだけど次(の仕事)、用意しているから』なんてありますか?」と、他責的な考えに苦言を呈した。
収入面を不安視する声に対し、里崎氏は「不安なら、まずいくら欲しいのか言ってみろと。600万円とか言いかねないからね」と危惧。「仮に300万円ぐらいだったら探していけばある。自分の労力次第ですよ」と、より現実的な“世界”を直視する必要性を説いた。
「解説者だけ生活を成り立たせるのは無理」
収入面に不安があるのであれば「1番準備しなくてはいけないのはお金だと思う」と説明。自身は1年目の最初の給料から毎月10万円を積立貯金していたという。「5年でクビになっても600万円貯金できる。それで学校に行き直すこともできるし、何かの資格を取りにいくこともできる」と、戦力外となっても“リスタート”できる資金を用意していたことを明かした。
解説者を志望する声も一定数あるというアンケート結果に対しては「今、枠がどんどん減っていってる」と現状を説明。「解説だけで生活を成り立たせようとするのは無理だと思う。なかなか難しい領域なんですよ」とシーズン中、月に数回ほどの解説業だけで生計を立てる難しさがあるという。
若くしてプロ選手としての道が断たれた場合、「1番いいのは社会人野球」と言い切る。「引退した後も残れるわけじゃないですか。大手企業も多い。野球で入って、正社員になれて引退後もその会社でずっと雇ってくれるっていうのが僕は1番いいセカンドキャリアだと思います」。多くの選手を見てきたからこその提言で締めくくった。
(Full-Count編集部)