大谷翔平がかけた“勝負”「PSに戦力になるなら」 無念の投手復帰断念…揺れ動いた1週間

マウンドを目指した8月下旬の“勝負”…記者が見た復帰への挑戦
【MLB】ドジャース 6ー3 レッズ(日本時間8日・ロサンゼルス)
ドジャース・大谷翔平投手は7日(日本時間8日)、本拠地レッズ戦を終えた後、約3週間ぶりに報道陣の取材に応じた。今季中の投手復帰は事実上消滅。最後まで復帰の可能性を模索した日々を振り返った。。
左膝の治療のため、球宴を辞退して臨んだ後半戦。「焦って後退するよりも、しっかり少しでも前進し続けた方がいい」。言葉通り、慎重に調整を進めてきた。
8月22日(同23日)には本拠地でライブBPを実施。全力で腕を振り、笑顔も見せていた。しかし、強度を上げたピッチング後には反動も大きかったようだ。ライブBP後は2日間投手調整を行わず、アトランタで26日(同27日)から2日連続でキャッチボールを実施。28日(同29日)にデトロイトでブルペン入りしたが、わずか17球で、軽めの投球に終わっていた。
「ポストシーズンにピッチングの方で戦力になるなら、そこに向けて(試合で)イニングをこなしていくのがこの9月だった。ある程度、勝負をかけるタイミングっていうのがあったとは思いますし。その時に勝負をかけて。やっぱり万全の状態で投げれる感じではないよねっていうところで、ストップがかかった」
「今シーズンは良くなかったなっていう感じ」
その“勝負”が8月最後の1週間だった。それまでは最短で30日(同31日)に投手復帰する可能性をロバーツ監督も口にしていたが、デトロイトでのブルペンを終えた後に一気にトーンダウン。以降は投手調整をストップし、室内でのプライオボールを使った調整も中止していた。
プレーオフでの登板を目指すなら、9月上旬が試合復帰の“タイムリミット”だった。
「ピッチングに関しては良くなったり悪くなったりみたいな感じだった。ライブBPもやってみて、強度が上がれば、その反動がやっぱりちょっと返ってくるっていうところではあった」
大谷は「適切なタイミングで、勝負をかけれたんじゃないかなとは思っています。その結果、今シーズンは良くなかったなっていう感じかなと」と前を向いた。前半戦はサイ・ヤング賞獲得も期待された圧倒的なピッチングを披露したが、二刀流完走とはいかなかった。残りのシーズンは打者に専念し、ワールドシリーズ3連覇の夢を追う。
(上野明洸 / Akihiro Ueno)