ド軍が大谷翔平に抱いている“思惑” WBC米国監督が推察…個人のCY賞より大事な算段

「史上最高」も…ド軍は打者・大谷を最優先
ドジャースは11日(日本時間12日)、大谷翔平投手を右上腕二頭筋の炎症のため15日間の負傷者リスト(IL)に入れたと発表した。今季はすでに投手復帰を断念し、打者に専念。二刀流出場が来季にお預けとなっている大谷について、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で米国代表監督を務めたマーク・デローサ氏が、大谷の現在地と球団の思惑について語った。
10日(同11日)、米スポーツ専門局「MLBネットワーク」の番組「MLBセントラル」に出演したデローサ氏は、大谷について「彼が何を成し遂げようとしていたのか、そしてこれまで何を成し遂げてきたのか。それが、彼が史上最高の選手だということを物語っています」と評価。「防御率1点台で投げています。50本塁打以上を複数回記録しています。50盗塁以上も記録しています」と、“投打走”での実績を列挙した。
今季の大谷は、サイ・ヤング賞を目標に投手としても好成績を残してきた。デローサ氏は「彼は明らかにサイ・ヤング賞を獲りたがっていました。そして、(その目標に向けて)できる限りアクセルを踏み込みました」と分析。一方で「10月(ポストシーズン)の投手陣については、彼が投げなくてもカバーできるだけの戦力があります」とし、「ドジャースに必要なのは、彼が打撃で好調な状態にあることです」と指摘した。
大谷が不安を抱える左膝について、デローサ氏は「(打撃は)後ろ足にすべての(重心)をかけ、そこから一気に回転させる動きをします。しかし、左打者の彼が抱えている問題は(後ろ足で使う)左膝です。(力強くスイングするには)この動きが必要なんです」と説明。力強い打球を生み出すためには、打撃でも左膝の状態が重要だとした。
さらにデローサ氏は、今回IL入りの原因となった右上腕二頭筋にも言及。「彼は右上腕二頭筋にも問題を抱えています。(上腕二頭筋の違和感を抱えている)右腕はフォロースルーに使われ、打球の方向を操作する役割を担っています」と分析した。
デローサ氏は、大谷とドジャースの契約には、本人が成し遂げたいことについて「一定の枠組みが設けられている」と推察。それでも今回は「10月(ポストシーズン)に向けて彼を打者として万全な状態に戻さなければならない、という状況だと思います」と語った。サイ・ヤング賞を目指して“アクセル全開”だった大谷だが、ドジャースは今、投手としての復帰よりも打者としての完全復調を優先しているようだ。
(Full-Count編集部)