韓国敗戦の重圧を打ち消した18歳の“機転” 普段はエースでも…ベンチで見せた覚悟

12日の試合前の声出しの様子(右端が鈴木悠悟)【写真:神吉孝昌】
12日の試合前の声出しの様子(右端が鈴木悠悟)【写真:神吉孝昌】

中京・鈴木悠悟が秘めた覚悟「どんな立場であってもチームのために」

 台湾・台北で行われている「第14回 BFA U18アジア野球選手権」に出場している侍ジャパンU-18代表は12日、スーパーラウンド2戦目のチャイニーズ・タイペイ戦に2-1で勝利。宿敵・韓国が待つ決勝に駒を進めた。試合前の声出しは鈴木悠悟投手(中京)が担当。「普段は円陣とかやらないので、初めての経験でした」と、笑顔で振り返った。

 11日の韓国戦に敗れた夜、宿舎で声出し担当に指名されたという18歳。負ければ決勝進出の望みが断たれる大一番に向け、チームを勢いづける言葉を思案した。「『J-A-P-A-N』の頭文字をとって作文を発表しました。結構、盛り上がってましたね(笑)」。前日の敗戦による重苦しい雰囲気を、持ち前の明るさで一気に吹き飛ばしてみせた。

 鈴木は最速148キロの直球を軸に、鋭いスライダーやスプリットも操る本格派右腕。投打の二刀流選手として甲子園でも注目を浴びた。一方、今大会では10日のフィリピン戦で2/3回を投げたのみで、ベンチからチームメートを支える時間が続いている。

「日頃は試合に出場していますが、その時もベンチを温めてくれる存在がいて、自分たちが思い切ってプレーできている。JAPANに来てからベンチにいる機会が増えているので、少しでもみんなが思い切ってプレーできるように、気をつけてやっているところです」

 普段のチームでは味わえない経験を糧とし、選手として人間として大きく成長を遂げようとしている。

 13日の決勝でも縁起を担ぎ、再び声出し担当に指名される可能性がある。「その時は自分が周りを活かせる、チームを鼓舞できるような声を送れればなと。どんな立場であってもチームのためにっていう気持ちを持ってやっていきたい」とアジアの頂点を掴み取るため、全力でチームを支えていく。

(神吉孝昌 / Takamasa Kanki)

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