察した限界…監督から「どうするんや」 少なすぎた“復活”の可能性「もう無理」|球界群像 八木裕#24
元阪神・八木裕氏【写真:山口真司】阪神一筋18年、八木裕氏は2004年限りで現役を引退
“代打の神様”と呼ばれた元阪神の八木裕氏(野球評論家)は2004年シーズン限りで虎一筋の現役生活にピリオドを打った。プロ18年目の決断だった。腰痛が深刻な状態に陥り、シーズン当初に自身では決めていたそうで、球宴休み期間中、岡田彰布監督に「今年でやめます」と告げたという。10月10日の引退試合は中学時代からのライバルがプロデュース。「あの日は昼間も……」。思い出が詰まった1日になった。
2003年にリーグ優勝を経験した八木氏は、2004年を集大成の年にするつもりでスタートさせた。しかしながら、体はもはや限界だった。開幕1軍入りは果たしたものの「腰の状態が非常に悪くて、試合にも出られるか、どうかという感じの日が続いたんです。ごまかし、ごまかしでやってはいましたけど、もうこの腰ではしんどいなと思って、シーズンが始まってちょっとしてから、自分の中では引退を決意していました」という。
それでもできる限りのプレーを続けていたが、7月の球宴休み期間中には岡田監督にも、その気持ちを伝えたそうだ。「『どうするんや』って岡田さんに聞かれて『今年でやめます』と言いました。まぁ、物凄く活躍していれば、もう1年頑張ろうかなと思ったりしたでしょうけど、雰囲気的にも、ちょっと活躍したくらいではもう無理、とわかっていましたからね」。事実上、そこで引退は決まったが、残りわずかとなった現役生活で八木氏は最後の力を振り絞った。
セレモニーの冒頭挨拶は「泣かないだろうって思っていたけど」
(山口真司 / Shinji Yamaguchi)
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