六大学ではないドラフトの“主役” なぜドラ1候補が育つのか…87勝右腕が分析したワケ

元ロッテ・渡辺俊介氏【写真:編集部】
元ロッテ・渡辺俊介氏【写真:編集部】

国学院大出身の渡辺俊介氏はロッテで通算87勝をマークした

 今年の「プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD」は10月22日に開催される。近年、多くの上位指名選手を輩出しているのが東都大学リーグだ。同リーグに加盟する国学院大出身で、ロッテで通算87勝を挙げた渡辺俊介氏が「戦国東都」と呼ばれる強さの背景を、ポッドキャスト番組「Full-Count LAB―探求のカケラ―」で語った。

 2025年はともに青学大の中西聖輝投手が中日、小田康一郎内野手がDeNAから1位指名を受けた。さらに2位指名は4人と、東都大学リーグ出身17選手(社会人、地域リーグ経由も含む)がドラフトで指名されてプロ球界入りを果たした。2023年は7選手が1位指名され、大きな話題となったのも記憶に新しい。

「入れ替え戦があるので勝ち方というよりは、当時は特に負けない、いかに負けないかという野球をしようと。リーグ戦ですが2勝先取になるので、3戦目は絶対に負けない、勝ち点を落とさない。勝ち点を取るためにどうやって負けない試合をしようかっていうのをどの大学もやっていました」

 リーグには22校が1?4部に分かれて所属しており、各リーグの最下位は直下の1位と入れ替え戦に臨まないといけない。サッカーJリーグのようなシステムで渡辺氏の在学中は2部だったが、3部との入れ替え戦も経験した。

「ドキドキしかないです。『絶対勝ちたい、東都大学リーグで1部を目指してやってきた。1部とか2部の環境で野球を続けたい』という強い思い」でマウンドに立ったという。あまりの重圧で「普段は絶対にしないようなボークをしました」と苦笑した。

東京六大学リーグ出身選手は「伸びしろをもってプロに」

「野球がすごく細かいです。野球脳というか、こういう場面ではこういうプレーをすることが勝ちにつながるだろうみたいなことを、みんながすごく勉強させられる。そこが東都大学リーグの緻密というか細かくて、プロで即戦力で活躍できる選手が多い要因かなと思います」

 上のリーグに行くほどレベルも注目度も高くなる。それゆえに「相手にいかに隙を見せないか」を各校の監督が説き、バッテリーを中心とした守備力と、少ないチャンスで1点を取る“負けない野球”が徹底されていると分析する。

 対照的に語られたのが東京六大学野球だ。「伸び伸びとスラッガーが育つ」「4番バッターだったり、三振をバシバシ取れるようなピッチャー」が育ちやすい環境で、伸びしろを持ってプロ入りする選手が多いと分析した。

「戦国東都」と呼ばれる激戦リーグで鍛え上げられた選手たちは、今も多くの球団から求められ続けている。今年のドラフト会議では、果たして何人の“東都戦士”が指名されるのか、注目だ。

【表】1年目から活躍する選手も続々…2025年ドラフトで指名された東都リーグ出身者

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY