ド軍新星はなぜマイナー降格? 「9.1」の壁…打率.323でも枠ナシ、ラッシングとの“天秤”

ドジャースのホスエ・デポーラ【写真:ロイター】
ドジャースのホスエ・デポーラ【写真:ロイター】

打率.323のデ・ポーラが降格となった背景とド軍の戦略

【MLB】ドジャース ー パドレス(日本時間24日・ロサンゼルス)

 ドジャースは23日(日本時間24日)、大谷翔平投手を負傷者リスト(IL)から復帰させ、代わって21歳のホスエ・デポーラ外野手を傘下3Aへ降格させた。昇格後11試合で打率.323、OPS1.081と打棒を誇っていた新星のマイナー落ちは波紋を呼んだが、その裏にはメジャーの厳格な規定とポストシーズン(PS)を見据えた球団の緻密な戦略が存在する。

 最大の理由は「10日間の再昇格制限」と「9.1ルール」だ。野手は降格後10日間は再昇格できないため、10月3日(同4日)に開幕する地区シリーズ(NLDS)で再登録するにはこのタイミングでの降格が必須だった。また、デポーラは9月1日時点で40人枠に入っていなかったため、PS出場資格を得るには60日ILに入っている選手の代役としてコミッショナー事務局へ特例申請を行う必要がある。

 さらに背景にあるのが左の代打枠を巡る争いだ。米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」のケイティ・ウー記者によると、ドジャースは右肘靭帯部分断裂を抱えながら復帰を目指すダルトン・ラッシング捕手に、レギュラーシーズン残り5試合でテストの機会を与える意向である。右肘の不安から捕手守備に就けないラッシングと外野守備に課題を残すデポーラはともに打者専念の枠で重なっており、2人を同時にPS登録する可能性は低いという。

 デーブ・ロバーツ監督は、実戦から遠ざかっていたラッシングの調整の難しさに言及した上で「率直に言って、ダルトンにとっては欠場した時間や、プレーオフのフォームを取り戻すのに3試合しかないことを考えると、より厳しくなるだろう。しかし、ホスエの最近の打席での安定感についても話している以上、やはり厳しいものがある」と苦渋の決断であることを明かしている。

 好成績を残したデポーラを3Aへ降格させたのは、ラッシングの仕上がりを見極める間の安全策としてプロテクトする狙いがある。大谷の指名打者としての完全復活とともに、10月の本番で最強の布陣を敷くべく下された今回の決断。果たして、最後にポストシーズンのロースターに入るのは誰になるだろうか。

(Full-Count編集部)

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