完敗で崖っぷちも「ご褒美」 今永昇太が辿り着いた境地…誠也も気負いなし「出し切る」

今永に心境の変化「マインドチェンジが今年はある」
カブスは29日(日本時間30日)、パドレスとのワイルドカードシリーズ第1戦(3回戦制)で大敗を喫し、早くも崖っぷちに立たされた。30日(同1日)の第2戦は負ければ終戦となる大一番となるが、チームを牽引する日本人タッグの言葉に悲壮感はない。
大敗後のクラブハウスに響くのはシャワー音だけ。張り詰めた空気が漂う中、ブルペン待機で出番に備えた今永昇太は試合後、独特の境地をのぞかせた。初のポストシーズンだった昨季は2試合登板で0勝1敗、防御率8.10と結果を出せなかった。
「プレーオフを去年はプレッシャーと感じてしまった。そうではなくて、勝ったチームがここにいるので。正直、ご褒美のようなものだと思う。そういうマインドチェンジが今年はある。プレッシャーを感じずに、自分たちは選ばれたチームなんだというところで、しっかりと自信を持って臨みたい」
大敗スタートとなったチームの状況についても「この状況からいくらでもひっくり返してきたチームはたくさんある。データや数字の雑音は関係なく、自分たちがやるべきことをやってきたから、今ここにいられる。特別なことをせず、明日もやるべきことをやるだけ」と力強く前を向いた。
一方、9回1死から中前打と気を吐いた鈴木誠也も、過度な気負いなく次戦を見据える。
「自分たちのやれることをしっかりやって、出し切った結果がどう動くか。ここまで来たら紙一重の勝負になると思いますし、なんとか隙をついて、いい野球ができればいいかなと思います」
「明日負けたら終わり」という極限の状況だからこそ、余計な力を抜いてプレーに没頭する日本人コンビ。ポストシーズンという最高の舞台を「ご褒美」と捉えるタフなマインドで、チームを逆転勝利へと導く。
(小谷真弥 / Masaya Kotani)