戦力外で「正直、めちゃくちゃ不安」 中日左腕が明かした胸中…忘れない“光景”

「大福マル」の一角としてブルペンで奮闘…293登板で93HP
中日は29日、福敬登投手に来季の契約を結ばない旨を通知したと発表した。難病を克服し中日救援陣を支えた左腕は同日、自身のインスタグラムで11年間過ごした球団やファンへの感謝をつづった。戦力外にあたり「正直、めちゃくちゃ不安です」と率直な思いを明かした。
今季最終戦では選手たちが花道を作り、スタンドのファンも横断幕や声援で温かく送り出した。「改めて自分は人に恵まれていたんだなと感じました」と振り返った福。「最高の仲間に恵まれた11年間を過ごすことができて、本当に幸せでした」と、苦楽をともにした最高のチームメイトと温かいファンへ心からの感謝を捧げた。
JR九州から2015年のドラフト4位で入団。一時は育成契約となりながらも這い上がり、2020年にはリーグ最多30ホールドポイント(HP)で最優秀中継ぎ投手のタイトルを獲得した。祖父江大輔、ライデル・マルティネスとともに「大福マル」と呼ばれた救援陣を形成。試合終盤を託される存在になった。
2022年には国が指定する難病「黄色靱帯骨化症」を発症する悲劇に見舞われたものの、翌年には1軍に復帰して29試合で防御率2.55をマーク。通算293試合のマウンドに上がって93HPを記録した。今季は3試合登板にとどまったが、屈することのない闘志は多くの感動を与えた。
11年過ごした愛着あるチームを離れるにあたり「これから自分がどんな道を歩んでいくのか。正直、めちゃくちゃ不安です」と隠さぬ本音を明かした。それでも「進んだからこそ見える景色があると信じて、泥臭く、足掻けるだけ足掻いてみようと思います」と誓い、ドラゴンズの名に恥じぬようプレッシャーを背負い練習を再開した。
「これからは、新しい世界での『最高の仲間探し』です」と結んだ左腕は、文章投稿サイト「note」を始めたことも報告した。在籍中に感じていたこと、その時々の心境、今だから話せる思い出。インスタグラムだけでは書ききれない11年間を、自分の言葉で残していくという。