頭部激突で“意識喪失”「どうしてここに?」 担架でサムズアップも「覚えていない」

衝突直前からの記憶が途切れる「病院で昼寝から目を覚ました感じ」
メッツのジャレッド・ヤング内野手が、9月17日(日本時間18日)の試合中に起こった“恐怖の衝突事故”について初めて口を開いた。MLB公式サイトのアンソニー・ディコモ記者によると、ヤングは衝突前後の数時間の記憶を失っており、病院で意識がはっきりした際には、「どうしてここにいるんだ?」と困惑したという。
事故が起きたのは、9月17日(同18日)に行われた試合だった。ゴロを追いかけた際に投手と衝突。投手の膝がヤングの頭部に直撃し、一塁付近のダート上で意識を失った。事態の深刻さに球場全体が静まり返るなか、カートに乗せられてグラウンドを後にしたが、退場する際にファンに向けて見せた「サムズアップ(親指を立てる仕草)」すらも、本人には一切の記憶がないという。
「病院では、昼寝から目を覚ましたような感じだった。それで『えっ、どうしてここにいるんだ?』って」
ヤングの記憶は、衝突からさかのぼること数イニング、試合の2回頃で途切れているという。衝突の瞬間はもちろん、カートで運ばれたこと、そして親指を立てたことすら全く覚えていない。病院に搬送され、到着から約2時間後にようやく新しい記憶を作れるようになったが、失われた数時間の記憶が今後戻る見込みはないという。
事故から約2週間が経過した現在、ヤングは自宅で療養生活を送る。脳振とうをはじめ、むち打ちによる首のこわばり、聴覚の問題などを抱えたが、専門医の治療を受けながら少しずつ日常を取り戻しつつある。それでも救いなのは、来季までには十分に完全回復できる見込みである点だ。ヤング自身も「これも自分の物語の一部。これよりつらいことだって乗り越えてきた」と前を向いている。
(Full-Count編集部)