各球団の“顔”がズラリ…通算2152安打や250セーブ、日本シリーズ4連覇の功労者ら 今季引退決断のパ戦士 

西武・栗山巧【写真:球団提供】
西武・栗山巧【写真:球団提供】

ファンに愛された“ミスターレオ”栗山巧などチームをけん引した名野手たち

 シーズンも最終盤に差し掛かり、引退を決めた選手のニュースが連日のように報じられている。今回は、2026年限りでユニホームを脱ぐことを決断したパ・リーグの選手たちを紹介する。(成績や動向は9月30日時点の情報)

 球団生え抜き通算2000安打を達成した西武のレジェンド・栗山巧外野手は、2025年オフに2026年を「締めくくりのシーズン」とすると発表。ファンとともに最後のシーズンを歩んだ。

 8月30日に行われた引退試合では、元チームメートの楽天・岸孝之投手との対戦も実現。超満員のファンが見守る中、現役ラストの第4打席で中前へ通算2152本目と安打を放った。引退セレモニーでは「今もこれからもライオンズの栗山です」と宣言。ファンを愛し、ファンに愛された“ミスターレオ”が25年の現役生活に幕を下ろした。

 2017年からの日本シリーズ4連覇など、チームの黄金期を支えたソフトバンクの中村晃内野手。2014年には最多安打、2020年から2023年は一塁手として4年連続の三井ゴールデン・グラブ賞を受賞し、攻守で光るものを見せた。引退試合にはフル出場し、第1打席で右中間への二塁打を記録。最後の打席では、ドラフト同期入団のオリックス・岩嵜翔投手と対戦した。結果は捕邪飛となったが、打席後には互いに歩み寄り、抱き合う場面も。プロ19年間のうち14年を同僚として過ごした2人にとって特別な時間となった。

巧みな守備と勝負強さでチームを鼓舞、幾多の歓喜を支えた

 独立(現・地域)リーグからNPBへ入団したロッテの角中勝也外野手。2012年に同リーグ出身選手として初の首位打者とベストナインを獲得すると、2016年に再び首位打者、ベストナイン、さらに最多安打のタイトルを手にした。

“変態打ち”とも呼ばれる卓越したバットコントロールでチームをけん引してきた角中は、晩年こそ怪我に苦しめられるシーズンも多かったが、2023年には「スカパー!ドラマティック・サヨナラ賞」年間大賞に輝く逆転サヨナラ2ランを放つなど要所で勝負強さを発揮した。

 粘り強い打撃と俊足を生かした走塁、そして堅実な守備でチームを支えてきた日本ハムの中島卓也内野手。2015年に盗塁王とベストナインを獲得し、2016年には遊撃手として143試合に出場してリーグ優勝・日本一に貢献した。引退試合の第3打席では、一塁ゴロかと思われた打球を持ち前の俊足を生かして内野安打をもぎ取った。セレモニーでは、入団時から憧れ、尊敬してきた田中賢介氏との二遊間で最後の守備を披露。最後の一投は、ともに日本ハムを日本一に導いた西川遥輝外野手のグラブに収まった。

 内野のユーティリティ性に加え、積極的な走塁や勝負所での打撃が魅力のオリックス・西野真弘内野手。2022年の日本シリーズで11打数5安打を放つなど勝負強さが光り、昨年は7本塁打、35打点と自己最多を記録。チーム最年長野手として今季も活躍が期待されたが現役引退を決断した。

 引退セレモニーでは亡き父への感謝を語り、言葉に詰まらせた。「オリックスのユニホームを着て野球ができて、本当に良かったです。12年間、本当にありがとうございました」と感謝を伝えた。

日米通算250セーブの守護神・平野佳寿から日本一知る辛島航まで、マウンドを守り抜いた名投手陣

 2006年にオリックスに入団した平野佳寿投手。2011年に49ホールドポイントを挙げ、最優秀中継ぎ投手で初のタイトルを獲得した。2013年からは守護神として活躍し、2017年オフには海外FAでMLBへ移籍してリリーフで150試合に登板。2021年のオリックス復帰後も腕を振り続け、2023年には史上4人目となる日米通算250セーブを達成した。今季は兼任コーチとしてもチームに貢献した。9月25日の引退試合ではソフトバンク・中村晃から空振り三振を奪って力強く現役生活を締めくくった。

 高校ビッグ3として注目され、高校生ドラフト1位で地元球団のロッテに入団した唐川侑己投手。1年目から先発として活躍し、2011年にはキャリアハイの12勝をマークした。2018年以降は中継ぎへ主戦場を移し、2020年には32試合登板で防御率1.19と抜群の安定感を発揮。引退試合となる10月3日には、入団時から容姿が変わらないことで有名な唐川にちなみ、1年目の2008年から最終年の2026年までの顔写真をデザインした全19種類の引退記念“顔”ボードが用意される。

 楽天一筋でプレーし、主に先発としてチームを支えた辛島航投手。2013年には11試合に登板し、球団創設初の日本一に貢献した。2019年には先発で18試合、リリーフで9試合に登板し、自己最多の9勝をマーク。2021年の左肘手術を経て2022年には17試合で6勝4敗、防御率3.40と復活を遂げたが、その後は苦しいシーズンが続き2025年に再び左肘を手術。楽天の日本一を知る最後の“犬鷲戦士”は、10月3日のオリックス戦で最終登板を迎える。

 オリックスのベテランリリーバーの山田修義投手。キレのある球で三振を奪うスタイルでブルペンの一角を占め、2018年には火消し役として8月にNPB最多タイ記録となる月間18試合登板を達成。「神様・稲尾に並んだ男」として注目を集めた。リーグ3連覇を達成した2023年には32試合登板で防御率1.15の好成績を記録した。9月26日の引退試合では、日本ハム・郡司裕也選手に対しオール直球勝負で中飛に打ち取った。

 長年にわたりファンを魅了した選手の引退が多い2026年。指導者として、あるいは新たな立場として、球場内外で再会できることを心待ちにしたい。

【表】チームの顔がズラリ…今季限りで現役を引退したパ・リーグ戦士

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