大谷翔平はスタメン外にすべき? ド軍再生への劇薬か崩壊か…記者が見たV3への道筋

不振に苦しむ大谷に次戦スタメン落ちの可能性
【MLB】ブルワーズ 7ー4 ドジャース(日本時間13日・ミルウォーキー)
ドジャース・大谷翔平投手は12日(日本時間13日)、敵地で行われたブルワーズとのリーグ優勝決定シリーズ第2戦に「4番・指名打者」で先発出場して4打数無安打2三振。ポストシーズンは20打数3安打の打率.150となった。チームは逆転負けで2連敗スタートとなった。
見ていて痛々しかった。1点リードの3回2死二塁、大谷は右腕ヘンダーソンの高めフォーシームに当てにいくような打撃で三ゴロに。一塁への駆け抜けでは全力疾走を見せたが、三塁ベンチへ戻る際には痛めている左膝に違和感を抱かせるような歩き方だった。
6回先頭の第3打席では不自然な動きもあった。左腕ロメロの外角ボール球となるスイーパーにバットが止まらなかった。ハーフスイングを取られないようにしたかったのか、スイング時にはバットを手から離す。痛めていた右上腕に異変を覚えたような動きにも見えた。
誰の目で見ても万全なコンディションでないのは明らかだった。試合後、米メディア「ジ・アスレチック」は不振の大谷をスタメンから外すことを検討していると報じた。ロバーツ監督は「万全ではないのは明らか。明日彼と話し合って、何が最善か考えたい」と語ったという。
だが、本当に大谷をスタメンから外すべきなのか。結果を出せていない主砲を外すのは、今ひとつ繋がりを欠く打線復活の“劇薬”となる可能性はあるが、記者は「No」だと考える。理由は大谷が放つ「威圧感」だ。
忘れもしないのが2024年のヤンキースとのワールドシリーズ。第2戦で左肩を亜脱臼しながら強行出場。第3戦以降は11打数1安打と当たりは止まったが、ヤンキースのバッテリーは明らかに警戒。2四死球で出塁し、ベッツは「ショウヘイが打線にいるだけで違う。周りの打者への攻め方も変わる」と語っていた。
この日の試合前には3日連続で屋外でフリー打撃を行った。31スイングで9本の柵越えを記録。バックスクリーン右への特大弾もあり、やはり芯に当たれば本塁打になる恐怖感は相手から消えないだろう。指名打者・大谷がスタメン落ちした場合の代役は21歳の有望株ホスエ・デポーラになるだろうが、大谷以上に威圧感を放てる打者はこのチームにはいない。
この日の敗戦後、ベッツは「見ていてつらいし厳しい状況」と大谷を思いやった上で、「彼という存在はチームにとって本当に大きい。僕たちには間違いなく必要だ」と力説した。ドジャースがワールドシリーズ3連覇へあと8勝をつかむには、いずれにしても大谷の復活は欠かせない。そんな思いしかしない。
(小谷真弥 / Masaya Kotani)