森下翔太の気になる“症状”「悪い方向に」 止まらぬ悪循環…専門家の危惧「ちょっと心配」

DeNA戦に出場した阪神・森下翔太【写真:井上学】
DeNA戦に出場した阪神・森下翔太【写真:井上学】

ファイナルS第1戦、あと一本が出ず零敗

■DeNA 2ー0 阪神(15日・甲子園)

 チームを引っ張ってきた阪神の中軸2人の状態が心配だ。セ・リーグのクライマックスシリーズ(CS)は14日、甲子園でファイナルステージが開幕。レギュラーシーズン優勝の阪神は同3位のDeNAに0-2で敗れ、アドバンテージを含めて1勝1敗となった。打線はDeNAを上回る7安打を放ちながら、あと一本が出ず零敗。1~4番の上位打線が無安打に終わったのが響いた。

「3番・右翼」で先発出場した森下翔太外野手は、4回の第2打席こそ四球で出塁したものの3打数無安打。現役時代にヤクルト、日本ハム、阪神、横浜(現DeNA)の4球団で通算21年間捕手として活躍した野球評論家・野口寿浩氏は「森下がちょっと心配」と不安を口にした。

「森下はタイミングが取れなくなってきています。真っすぐに遅れたくないんだと思いますけど、真っすぐに合わせて打ちにいって、カットボールがバットの先に当たってしまっている。そしたら今度は変化球を意識して、そんなに厳しいコースじゃないのに2ストライクからの真っすぐに手が出ない。今は悪い方向にいっている気がします」

 初回は平良拳太郎投手のカウント2-1からの外角カットボールに対し、スイングをかけたがバットの先端に当たってボテボテの遊ゴロ。2点を追う7回2死一、三塁と一発が出れば逆転の場面では、伊勢大夢投手のカウント0-1からのスライダーを強振したものの、バットの先に当たって一塁方向へのファウルに。最後は4球目の151キロ直球に手が出ず、見逃し三振に倒れた。

 シーズンではリーグ2位の自己最多35本塁打を記録。打率.292、84打点はリーグ3位で、チームのリーグ連覇をけん引した。ただ3日に優勝を決めてからの4試合では、わずか1安打。さらに8日のシーズン最終戦から中5日と実戦間隔が空いた影響があったのかもしれない。

 これまでポストシーズンや侍ジャパンでの活躍を通じて、短期決戦での強さは示してきた。一つのきっかけで本来の打撃を取り戻す可能性は十分にある。「1本出たらガンガン打ちだすと思う。変わるタイプだと思います。考えすぎなければいい。頭の中をもうちょっとスッキリさせてクリアにすればいい」と復調に期待した。

「もともとあった症状」について「初めて聞いた」

「4番・三塁」で先発出場し、途中交代した佐藤輝明内野手の状態の方が不透明な分、不安がある。8回の打席で自打球を当てた後、結局、中飛に倒れた。その打撃に関しては「紙一重だと感じました。ボール1個、甘ければホームランにできたと思う。そんなに悪い打撃には見えませんでした」と評価。ただ直後の守備からベンチに退いたことには「心配です」と漏らした。

 テレビ中継では、藤川球児監督が交代理由について「自打球ではない。もともとあった症状」とコメントしたことが紹介されたが、野口氏は「そんな話は初めて聞いた」と驚きを隠せない。39本塁打を放つなどセ・リーグ3冠王を獲得した主砲だけに、もしも2戦目以降に出られないとなれば厳しい戦いを強いられることになる。

「もし出られなくなったら大変なことです。佐藤輝明が出ると出ないでは、大きく変わってきます。輝明はきょうの平良は苦手にしていましたけど、それ以外の投手は打っています。『あいつがいなくなったのが痛かったね』というふうにならなければいいんですけど……」

 打線としては何度も好機は築いただけに「試合勘さえ戻ってくれば変わってくると思います」と2戦目以降は状況に変化が訪れる可能性を指摘する。途中交代した佐藤の体の状態が気がかりだが、やはり森下と佐藤のバットに、より注目が集まるのは間違いない。

(尾辻剛 / Go Otsuji)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY