3連敗ドジャース…逆転の前例はただ1度 ロバーツ監督に“また”託された命運、奇跡の再現なるか

ドジャースのデーブ・ロバーツ監督【写真:荒川祐史】
ドジャースのデーブ・ロバーツ監督【写真:荒川祐史】

「The Steal」から22年…監督としても2020年に1勝3敗から逆転

【MLB】ブルワーズ 6ー2 ドジャース(日本時間15日・ロサンゼルス)

 あと1敗で、シーズンが終わる。ドジャースは14日(日本時間15日)、本拠地でのブルワーズとのナ・リーグ優勝決定シリーズ第3戦に2-6で敗れ、3連敗を喫した。メジャーの7戦4勝制のポストシーズンで、0勝3敗から逆転したのは2004年のレッドソックスだけ。その突破口を開いた男が、今は采配を問われている――デーブ・ロバーツ監督だ。

 6回まで2安打1失点、9奪三振に抑えていたブレイク・スネル投手を、ロバーツ監督は逆転直後1点リードの7回もマウンドに送った。しかし、先頭への四球からバウアーズに逆転2ラン。続くミッチェルにもソロを浴びてスネルは降板した。6回裏に逆転したばかりのチームには、痛い3失点だった。

 そこまでの内容を考えれば、続投を選んだこと自体は理解できる。ただ、先頭への四球の後、あるいは逆転弾を浴びた時点で動けなかったか。結果だけで采配ミスとは決めつけられないが、継投が裏目に出た事実は変わらない。メディアやファンからは当然、采配が批判されている。

 ロバーツ自身、同じ0勝3敗で第4戦を迎えた経験がある。2004年10月17日、レッドソックスの選手として臨んだヤンキース戦だ。3-4の9回裏、ケビン・ミラーが四球を選ぶと代走で登場。相手は守護神マリアノ・リベラ。3度の牽制を受けても初球にスタートを切り、二塁へ滑り込んだ左手が、ジーターのタッチよりわずかに早かった。

「The Steal」として語り継がれる盗塁だ。続くビル・ミラーの中前打で同点のホームを踏むと、延長12回にはデビッド・オルティスがサヨナラ弾を放った。レッドソックスはそこから4連勝で宿敵を倒し、ワールドシリーズでもカージナルスに4連勝。86年ぶりの世界一へと駆け上がった。

 ロバーツ監督は、指揮官としても敗退寸前から勝ち上がっている。2020年のブレーブスとのリーグ優勝決定シリーズでは、1勝3敗から3連勝。第7戦も2点を先行されながら逆転し、最後の3イニングはエース左腕のフリオ・ウリアスに託した。抑えのケンリー・ジャンセンには代えず逃げ切りに成功。さらにワールドシリーズ制覇まで駆け上がった。

 ただ、今回は4連勝が必要になる。目の前の1勝を取りにいく一方で、勝ち進むための投手も残さなければならない。スネル続投が裏目に出た後も、その難しいやり繰りは続く。22年前は、自ら走って敗退を食い止めた。今度は誰に、どこまで託すのか。第4戦の起用に、ロバーツ監督の答えが出る。

【実際の映像】絶体絶命の場面で神走塁 ロバーツ監督の伝説盗塁

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