ファイナルS第2戦でCS初先発…白星つかずも4回1安打無失点の好投
DeNAの尾形崇斗投手は、15日に甲子園球場で行われた阪神との「2026 JERA クライマックスシリーズ セ」ファイナルステージ第2戦に先発し、4回1安打無失点の好投を見せた。短期決戦ということもあり5回1死満塁の好機で代打を送られ勝ち負けはつかなかったが、2連勝を呼び込む60球に「チームが勝つことのみを考えて、気持ちを込めて投球しました」と胸を張った。
5月の電撃トレードでソフトバンクから加入し、同下旬からローテーションを担った。1軍の舞台で先発で回るのは初めてながら、18登板(16先発)で7勝3敗、防御率3.29。シーズン最終盤は救援でマウンドに上がり、CSファーストステージでも救援待機。登板機会はなく、ファイナルステージ第2戦先発の大役を全うした。
気合いみなぎる剛速球が冴え渡ったが、実は大舞台で披露したのはこれだけではなかった。登板から一夜明け、右腕を直撃すると「あぁー、バレたか」とニヤリと笑った。
それは降板後の8回のことだ。牧秀悟内野手の左越えソロで0-0の膠着状態を破り、三塁側ベンチはお祭り騒ぎ。生還した牧はナインとハイタッチを交わし、いつも通り「デスターシャ」ポーズを決めた。その後ろで、左腕を曲げ同じようにポーズを撮る尾形の姿が一瞬だけ映し出されたのだ。それは念願かなった場面でもあった。
「チームメートにも『やってくれてうれしいわ』みたいに言ってもらって」
「やりたかったんですよ、ずっと。ベイスターズに入ったという実感を、改めて感じたくて。やりたいなと思っていたので、コソッとやっちゃいました」
チャンネル登録者数172万人を誇る兄弟YouTuber「サワヤン(2026年1月に解散)」の「サワヤン チャンネル」で冒頭で使用されていた挨拶に由来する「デスターシャ」。2022年に佐野恵太外野手が本塁打後のパフォーマンスとして使用し始め、今では牧らも腕を折り曲げ「デスターシャ!」と叫ぶのがお馴染みとなった。
「ホークス時代から知っていました。めっちゃ有名で、結構話題になっていたので」と尾形。縁あってベイスターズのユニホームに袖を通したが、シーズン中は機会が来なかった。「キャッチボールをしているタイミングとかになっちゃって。ようやくベンチにいて『デスターシャ』をやれてよかったです。バレないようにやろうと思ったんですけどね」と喜んだ。
映像は何度も見ていたが「イメージはついていたんですけど、タイミングだけちょっと……」と一筋縄ではいかなかったようだ。それでも「チームメートに『やってくれてうれしいわ』みたいに言ってもらって。自分でもベイスターズに来た感じがするなあって思って、改めてうれしいです。一員になれた感じがしました」と言葉に力を込めた。
※動画の最後(37秒辺り)に尾形が「デスターシャ」をする場面あり
「次は力強く。『パワー』になっちゃうかもしれないですけど」
尾形といえば“トレーニングマニア”として知られ、ストイックに取り組む姿はチームに好影響を与えている。先発した15日も、いつものように試合後にウエートトレーニングに取り組み、チームバスから遅れて帰路に就いた。
今回の「デスターシャ」は控えめだったが、「次は力強く、上腕二頭筋で。間違えて(なかやまきんに君の決めポーズの)『パワー』になっちゃうかもしれないですけど(笑)。どっちかわからないっていうシャッフルパフォーマンスもいいですね。何が出るか皆さんも楽しみになるように。見逃さないように、気をつけて見ていてくださいね」とユーモアたっぷりに“宣言”した。
「うれしいなあ。やっちゃったよ、ついに。ハマりそうです」
次は日本シリーズで……。そんな期待を抱かずにはいられない。
(町田利衣 / Rie Machida)