“不可解スルー”された山本由伸のSOS ド軍の命運を分けた一幕…判明したルールの盲点

ドジャース・山本由伸【写真:荒川祐史】
ドジャース・山本由伸【写真:荒川祐史】

球審が見落とした“側頭部タップ”MLB公式の見解を米名物分析官が明かす

 ドジャースの山本由伸投手が見せた“チャレンジ要求”を巡り、現地で波紋が広がっている。山本が判定に不服を示して頭を叩く仕草を見せたものの、球審に認められずチャレンジが実施されなかった場面について、米名物アナリストがMLBへ直接取材を敢行。なぜ認められなかったのか、その真相とルールの盲点を明かしている。

 注目を集めているのは、米名物アナリストのジミー・オブライエン氏が手掛ける「ジョムボーイ・メディア」の解説動画。山本がカウント3-2の勝負所で投じた1球の判定を巡る一幕を詳細に分析した。

 オブライエン氏によると、山本は三振を奪いたい重要な場面で判定に納得がいかず、側頭部あたりを軽く数回叩く仕草を見せたという。投手自身がABS(自動ボール・ストライク判定システム)のチャレンジを要求する際、頭を叩くジェスチャー自体は認められているものの、捕手のウィル・スミスはこのとき、同様の動きを見せていなかった。

 なぜ山本の訴えはスルーされてしまったのか。疑問に思ったオブライエン氏はMLBに直接問い合わせを行ったという。

 同氏によると、MLB側は選手たちに対し「頭頂部を叩き、実際に言葉(口頭)で伝えるように」と指導・説明しているという。そして、「グラウンド上の審判の注意を惹く必要があるので、実際には(あのジェスチャーだけでは)認識するのが難しい。フィールド上の審判は基本的にキャッチャーの動きを見ている」との回答が得られたという。

 オブライエン氏は「審判によっては(山本の動きを見て)『今タップしたな』と気づいて拾ってくれた可能性もある。そうなっていればドジャースにとっても助かったはずだ」と指摘。さらに「ルール上は頭頂部を叩き、口頭でしっかりと伝えないとダメなんだ」と語り、アピールとして不十分だった現実を解説した。

(Full-Count編集部)

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