歴史に残る阪神の“神指名” 下位にも逸材…「3冠王・MVP・侍J」が誕生した日

阪神・村上頌樹(左)と佐藤輝明【写真:黒澤崇】
阪神・村上頌樹(左)と佐藤輝明【写真:黒澤崇】

佐藤輝明、中野はWBC代表に選出、村上は新人王とMVPを同時受賞

「プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD」が22日に行われる。未来の主力を迎える一日を前に、改めて振り返りたいのが阪神の2020年ドラフトだ。支配下8人、育成1人の計9人を指名し、3冠王、MVP投手、WBC日本代表らを輩出。上位から下位までチームの骨格をつくった面々は、入団6年目を終えた今も存在感を放っている。

 象徴は、4球団競合の末に交渉権を獲得した1位の佐藤輝明内野手だ。近大から入団すると、1年目から24本塁打をマーク。昨年セ・リーグMVPに輝くと、今季は打率.306、39本塁打、106打点で球団の日本人選手初となる3冠王に輝き、165安打で最多安打も獲得した。今オフには晴れてメジャー挑戦を果たす。

 上位指名に劣らぬ“大当たり”が、東洋大から5位で入団した村上頌樹投手だ。2023年に10勝、防御率1.75で最優秀防御率に輝き、セ・リーグ史上初の新人王とMVPの同時受賞を達成。今季も10勝9敗、防御率1.85で2度目の最優秀防御率を獲得した。先発陣の軸を5位で迎えた価値は大きい。2位の伊藤将司投手も、1年目と2023年に10勝を挙げた。

 6位の中野拓夢内野手は三菱自動車岡崎から加入し、1年目に30盗塁で盗塁王、2023年には最多安打を獲得。同年のWBCでは世界一のメンバーとなった。今季も全143試合に出場し、打率.287を残した。8位の石井大智投手は高知ファイティングドッグスから救援陣の柱へ成長。昨季は50試合連続無失点のNPB記録を樹立し、防御率0.17をマークした。

 さらに出場機会を広げたのが、上田西高から7位で入団した高寺望夢内野手だ。昨季の67試合から今季は128試合に増え、3本塁打、24打点、12盗塁を記録した。4位の榮枝裕貴捕手も2022年に初打席初安打を放つなど1軍を経験。3位の佐藤蓮投手は昨季限りで戦力外となったが、2024年には1軍のマウンドに立った。

 育成1位の岩田将貴投手も、阪神で支配下登録を勝ち取り、2024年オフの戦力外を経てDeNAへ移籍。今月14日のCSファイナルステージ初戦では古巣相手に救援し、同期の高寺とも対戦した。歩む道は分かれても、育成を含む指名9人全員が1軍公式戦に出場。主砲、先発、二遊間、救援と、わずか1度のドラフトで長くチームを支える戦力をそろえた。

【一覧】4球団競合の佐藤輝明だけじゃない…下位指名が“お宝”の阪神2020年ドラフト

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