巨人が見せた“攻め”のドラフト 米挑戦の織田を一本釣り、史上最年少14歳を指名の意図は?

ソフトバンクは支配下&育成で合計24名を指名
22日に都内のホテルで行われた「プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD」が終了した。2026年の会議は最初から最後まで巨人が主役だったと言っていい。1巡目で読み上げられたのは、米球界挑戦を表明していた横浜高・織田翔希投手の名前だった。最速157キロの右腕は、ドラフト1週間前の会見でメジャー挑戦を視野した米国行きを宣言したばかり。会場はどよめき、指名は単独で決まった。今後の交渉が注目となる。
巨人・水野雄仁編成本部長は、日本のプロ野球ファンに見せたいという思いを指名理由に挙げた。かつて江川卓氏、元木大介氏、菅野智之投手(ロッキーズ)ら、巨人入りを待つために他球団を拒んだ選手たちがいた。今回は逆だ。巨人が海の向こうを見つめる18歳を口説く側となる。
また、2位で大分商の平田玲翔投手、3位で織田と同じ横浜高の遊撃手・池田聖摩内野手、4位で選抜準優勝左腕の智弁学園(奈良)・杉本真滉投手を指名。1位から4位を、甲子園で実績を残した高校生で固めた。巨人は甲子園で活躍した選手がスター街道を走る系譜がある。ファンにとっても期待の高まる指名になった。
さらに育成5位では、川崎市立向丘中の関蓮太郎捕手を指名する異例の一手を打った。関は巨人が創設した中学硬式チーム・多摩川ボーイズでプレーする、2011年12月生まれの14歳。まだ中学生ながら、179センチ、82キロの体格は将来性を感じさせる。U-15日本代表では主将を務め、10月まで行われた「WBSC U-15野球ワールドカップ」で2本塁打を放った。中学生の進路に新しい選択肢を与えることに価値はある。
11年ぶりに監督不在で臨んだドラフトは5年後、10年後のチームの骨格をつくる狙いが見えた。織田との交渉次第で評価は大きく変わるが、今年のドラフトの話題を独占したのは間違いない。
パ・リーグでは、ソフトバンクも存在感を示した。1位で青学大の鈴木泰成投手をロッテとの抽選で引き当てると、支配下は12球団最多の9人、育成は球団過去最多の15人を指名した。計24人を一気に迎え入れる。米国の大学や台湾、韓国プロ野球でプレーする“逆輸入”組も含まれている。セの巨人、パのソフトバンク。両リーグの名門が、それぞれのやり方で今年のドラフトを動かした。
(Full-Count編集部)