ソフトバンクに待つ“大量戦力外” 支配下9人指名…避けて通れない血の入れ替え

永井本部長は総数を増やす方針も「入れ替わりは当然ありますけど」
ソフトバンクは22日、都内のホテルで行われた「プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD」で、支配下9人、育成15人の計24人を指名した。リーグ3連覇を果たした王者の積極的な指名に、ファンからは「神ドラフトすぎる」との声も上がった。新戦力への期待が膨らむ一方で、来季に向けた“血の入れ替え”も待っている。
1位は青学大の鈴木泰成投手、2位は立命大の有馬伽久投手、3位は慶大の渡辺和大投手と、上位に大学球界の好投手が並んだ。9位では米挑戦の意向が強いことも理解した上で、米ペンシルベニア州立大の最速159キロ右腕・佐藤幻瑛投手も指名した。一方で、この大量の新人を迎えるには、既存の選手たちとの契約も含めて陣容を整える必要がある。
NPBの公示上、ソフトバンクの支配下選手は上限の70人に達している。すでに中村晃内野手が今季限りでの引退を表明し、大江竜聖投手への戦力外通告も発表された。新人の受け入れに加え、今後の補強や育成選手の支配下登録まで見据えれば、限られた枠をどう配分するかは避けて通れない課題だ。
ただ、指名した人数だけ既存の選手を減らす、という単純な話ではない。永井智浩編成育成本部長兼スカウト部部長は「少し総数は増やそうかなと思っています」と説明した。大量指名の背景にあるのは、4軍制の中で、選手それぞれに合った育成を進めるための人数確保だ。
永井本部長によれば、人数がギリギリでは、3軍の試合から選手を外し、特定の課題に集中する期間を設けづらいという。「その選手にベストな育成プランを組めるような形で育成したいなと」。試合で経験を積ませるだけでなく、必要に応じて実戦から離れる時間もつくる。人数に余裕を持たせることで、育成の選択肢を広げる考えだ。
一方で、現在の選手全員に新人を加える構想でもない。「当然その全部プラスになるとすごい人数になるので、入れ替わりは当然ありますけど」とも語った。育成を含む総数の拡大と、既存選手の契約の見直しは並行して進む。総数を増やしても支配下の上限が変わるわけではなく、戦力としての評価と育成の見通しを踏まえた判断が必要になる。
ソフトバンクはリーグ3連覇を果たし、24日からは日本シリーズを迎える。まさに黄金期にあるなかで、当然、選手たちは現状維持とはならない。新陳代謝が図られるなかで、今後の決断は果たしてどうなるだろうか。
(Full-Count編集部)