年俸36億円もアップするのに契約破棄… “大金”捨ててまで選んだFA、裏にある狙い

  • MLB
  • 2026.11.01
パドレスのマイケル・キング【写真:ロイター】
パドレスのマイケル・キング【写真:ロイター】

故障不安を拭い去り挑むFA市場、“思惑”通りの活躍で掴んだ大型契約の権利

 パドレスのマイケル・キング投手は、今季終了後にFAになったことが発表された。キングは来季の年俸2800万ドル(約44億円)を受け取るオプションを自ら放棄し、再び市場へ打って出る決断を下した。

 キングは昨オフ、パドレスと3年総額7500万ドル(約117億9500万円)の契約を結んだ。契約には契約ボーナス1200万ドル(約18億9000万円)が付いており、今季年俸500万ドル(約7億8600万円)のほか、500万ドルのバイアウト(違約金)が付いた2027年の選手オプション2800万ドル、そして2028年の選手オプション3000万ドル(約47億1900万円)という形態だった。今季年俸から来季は2300万ドル(約36億1100万円)も跳ね上がる予定だったが、その権利を捨ててまでFA市場に参戦する選択をしたことになる。

 大金を捨ててまでFAを選んだ背景には確かな狙いがあると見られている。キングは昨オフ、シーズン中に肩や膝の故障に苦しんだ背景から、短期間で再び市場へ出られる柔軟性を持たせた契約を結んでいた。今季は年間を通して健康を維持し、32先発登板で12勝10敗、防御率3.21。プレーオフでも3試合で1勝0敗、防御率0.64と圧巻の投球を披露していた。自ら体調面への懸念を払拭し、より優位な立場で市場に立つ準備を整えたというわけだ。

 米最大の移籍情報サイト「トレード・ルーマーズ」は「この活躍により、キングにとって今回の決断はかなり容易なものとなった」と言及。故障の懸念を沈静化させたことで「前回のFA時よりも高い契約交渉力を持つはずだ」と分析した。前所属球団であるパドレスとの5日間の独占交渉期間を経て、さらなる条件交渉へ臨むこととなる。

 FA先発投手市場においてキングは、ドジャースからFAとなったタリク・スクーバル投手に次ぐトップクラスのグループに位置づけられている。同サイトは「1億ドル(約157億5200万円)規模の複数年契約を手にする可能性も考えられる」と指摘。自らの好投によって思惑通りの展開を引き寄せた右腕が、どのような大型契約を手にするのか大きな関心が寄せられている。

(Full-Count編集部)

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