イチロー氏、現代野球に警鐘「もうむちゃくちゃ」 指摘した“問題点”「陸上競技じゃない」

マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクターのイチロー氏【写真:ロイター】
マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクターのイチロー氏【写真:ロイター】

「勝ち星だけではもちろんないと思うけれども、でも大事だよね。勝ちだもん」

 マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクターのイチロー氏が「パワプロ・プロスピ公式チャンネル」の動画に出演した。昨今の投手の勝利数を重視しない見方に持論を述べ、「陸上競技じゃないんだから」と“データ偏重”の現代野球に一石を投じた。

「プロ野球スピリッツA」の11周年特別スカウト開催に合わせ、「レジェンドたちの偉業」に関するクイズに挑戦。金田正一氏の通算最多勝利を取り上げた場面で、聞き手から、さまざまな指標がある中で勝利数をどう考えるかと問われた。

「勝ち星だけではもちろんないと思うけれども、でも大事だよね。勝ちだもん」

 イチロー氏が見解を続ける。「この人が投げたら勝つ数が多いわけだから、単純に。それは偉大なことじゃないですか? 基本的に勝ちに導くピッチャーだから」。

 ここ数年にわたって、投手では球速や回転数、回転軸など様々なデータが取り上げられ、そうしたカテゴリーの改善を目指す風潮もある。しかしイチロー氏は「陸上競技じゃないんだから。そんな数字ばっかり上げていたって、勝利とは関係ないですよ」と指摘。7イニング、9イニングを通して試合を「コーディネートできるというか。それがピッチャーの能力ですから」と説明した。

 重視したのは、味方の攻撃まで含めた試合運びだった。「どういうテンポで投げればね、野手がこう点を取れるのかとか、そういうとこまで計算できるピッチャーがピッチャーだと思うから」と語った。

 投げる球に意識が向きすぎて、時間がかかることにも疑問を示した。「いろんなこと考えすぎちゃって、時間かかりすぎて、ピッチクロック入るとか、もうむちゃくちゃじゃないですか。そういうゲームじゃないから、野球」と、投球間の時間制限にも言及していた。

(Full-Count編集部)

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