戦力外27歳が“異例の587文字” 仙台育英で主将…つづった思い「まだ僕の野球人生は」

現役引退を発表したDeNA・西巻賢二【写真:加治屋友輝】
現役引退を発表したDeNA・西巻賢二【写真:加治屋友輝】

DeNAが発表した

 DeNAは5日、戦力外通告を受けていた西巻賢二内野手が今季限りで現役を引退すると発表した。仙台育英高で主将を務め、2017年ドラフト6位で楽天に入団後はロッテ、DeNAと3球団を渡り歩き、泥臭いユーティリティ性でチームを支え続けた9年間のプロ生活に幕。西巻は、587文字の長文で思いをつづった。

 発表に際し、西巻は「この度、9年間のプロ野球生活に幕を閉じ、引退することを決断いたしました」と報告。「熱い声援を送ってくださったファンの皆さま、支えてくださったチームメートやスタッフの皆さまに、心から感謝しています」と感謝を述べた。

 プロ生活をスタートさせた地元の楽天に対しては、「楽天Jr.として小学生時代に楽天のユニホームに袖を通し、今度はその楽天のユニホームにプロとして袖を通してスタートさせたプロ野球人生」と原点を振り返りつつ、「2年という短い時間で、何も力になれないまま自分の勝手な意思で出ていってしまい、申し訳なく思っています」と悔恨の思いも滲ませた。

 続くロッテでの日々については、「移籍して初年度にチャンスをいただきながらも力になれず」と振り返りながらも、「コロナ禍ということもあり、あのロッテの声あり応援を背にプレーすることは叶いませんでしたが、手拍子だけでもすごいものを感じました。ありがとうございました」とスタンドからの後押しに深い感謝を示した。

 そして、3球団の中で最も長い4年間を過ごしたDeNA。「2024年に初の開幕1軍でスタートしましたが、ここでもなかなか力になれず」と葛藤を明かしたが、「しかしチームは日本一となり、あの優勝パレードでの景色はこの先忘れることはないと思います」と刻まれた栄光の記憶を語った。

 さらにファームで汗を流し続けた日々を踏まえ、「ファームには若くて素晴らしい可能性を秘めた選手がたくさんいます。僕自身、ファームに長くいたからこそ感じます。今後この選手たちがさらに競争し、1軍の戦力として出てきた時、ものすごいチームになるのではないかと思っています」と後輩たちに未来を託した。

 3度の戦力外を経験しながらも前を向き続けた27歳。「僕は現役を引退しますが、まだ僕の野球人生は3回裏が終わったくらいです」と自らの歩みを野球の試合に重ね合わせ、「これからは新たな形として、新たな目標に向かってゲームセットのサイレンが鳴るまで挑戦していきたいと思います」と力強く次のステージを見据えた。

(Full-Count編集部)

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