スタメン5試合&打率.136の野手が侍J入りのワケ 井口監督が掲げた理想と“本音”

広島・辰見鴻之介は今季代走だけで27盗塁をマークした
野球日本代表「侍ジャパン」は6日、ひなたサンマリンスタジアム宮崎でキャンプ3日目の練習を行った。井口資仁監督は今季、代走で27盗塁(シーズン28盗塁)をマークした広島・辰見鴻之介内野手について言及。打率.136ながらも招集した理由を語った。
この日のフリー打撃では走者も練習を兼ね、二塁から1本の安打で生還する積極性を求めた。指揮官は「一塁から三塁とか、まあ二塁から本塁っていうところですね。このあたりのしっかり狙う、スピードを出していくという部分と、あとはコーチ陣によるスピードの確認というところもありました」と説明した。
走塁技術を絡めた攻撃は日本のお家芸。井口監督自身もダイエー(現ソフトバンク)時代に2度の盗塁王など、日米通算224盗塁をマークしており、スピードを重視。そこで白羽の矢が立ったのが辰見だった。代走限定では1979年の藤瀬史朗(近鉄)が記録した25盗塁を上回る27盗塁で日本記録を塗り替えた快足だ。
井口監督は辰見の抜擢について「走塁関係なく勝てる試合がベストかもしれないですけど……」と苦笑しながら、「そんなに簡単に勝てる試合っていうのはないと思いますし、1点争う中でひとつ塁の先だったり、本当に足で崩したり、プレッシャーを与えられる。そんな野球ができたらいいなと思っています」と25歳のスピードに期待を寄せた。
7日のロッテとの練習試合はベンチスタートの予定だが、今季71試合出場でスタメンわずか5試合だった「代走・辰見」の登場はあるのか、注目される。
(湯浅大 / Dai Yuasa)