イチロー氏が語る「嫌な打者」の真髄 忘れぬジーターの打撃…世界一軍団に通じる「頭を使う野球」

イチロー氏【写真:ロイター】
イチロー氏【写真:ロイター】

大分舞鶴高での質疑応答…ジーター、ヤングの名前を挙げる

 マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクターのイチロー氏が7日から2日間、大分舞鶴高を訪問した。初日の練習後には部員たちの質問に回答。現役時代に「嫌なバッター」だった選手を挙げ、今季メジャーを制したブルワーズの野球にも言及した。

 きっかけは、右打者の部員からの質問だった。今のプロ野球で、いい打ち方をしている選手はいるかと問われると、イチロー氏は「最近の日本の選手を見てないから」と前置きした上で、「今まで対戦してきた中で、何人か嫌なバッターはいたかなぁ」と切り出した。

 名前を挙げたのは、ヤンキースの主将を務めて世界一5回&通算3465安打のデレク・ジーター氏と、レンジャーズなどで活躍した通算2375安打のマイケル・ヤング氏。「ジーター、知ってますか? 嫌らしいバッターだった。詰まって、ヒットを打てる技術を持っていた」と説明した。ヤング氏についても、自身と同じ時期に計6度も200安打を放った選手だと紹介した。

 続けて「得点圏で前進守備で、セカンドの後ろに打てるような。それは、技術でやっているの。偶然じゃない」と語った。守備位置を踏まえ、必要な場所へ打球を運ぶ。そうした打者を「今年のミルウォーキー、優勝したけど、そういう選手を集めているね」と、ブルワーズに重ね合わせた。

 ブルワーズは今季、本塁打数がメジャー30球団中28位だった一方、得点は2位。出塁や走塁も絡めて得点を重ね、球団初の世界一に輝いた。イチロー氏は昨年の米殿堂入り式典前日の会見でも、ブルワーズを例に「頭を使わないとできない」と、その戦い方を称賛していた。

 そして、球児たちには「高校野球は工夫ができる。弱いチームが、強いチームに勝つことができる。いろんな野球がある」と語りかけた。世界一のチームに見た技術と工夫。その価値を、甲子園を目指す部員たちにも伝えた。

(Full-Count編集部)

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