イチロー氏が説く「強い人間」 必要な“2つの条件”…球児に伝えた流儀「野球は通過点」

大分舞鶴高での指導を終え、球児の質問に回答
マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクターのイチロー氏が7日から2日間、大分舞鶴高を訪問した。指導の最後には部員からの質問に答え、自身が考える「強い人間」の条件を説明。文武両道に励む球児たちに「野球は通過点に過ぎない」と語りかけた。
2日間の指導を終えると、イチロー氏は「聞いておきたいことはありますか」と部員たちに呼びかけた。部員から「イチローさんが考える強い人間とはどういう人間か、教えてください」と問われると、「強い人間かぁ。耐える人かな」と答えた。
「耐える能力、あらゆるものに対する耐性が高い人。それをまず持っている人」と1つ目の条件をあげた。続けて「もうひとつは胆力。何か目的を持ったときに、覚悟を持って臨める人、飛び込んでいける人。この2点を持っていたら強い」と2つ目の条件を球児に伝えた。
耐性については「生まれながらに持っている人はいない。つらい思い、苦しい思い、悲しい思いもしてそのうえで耐性ができる」と説明。「僕もそういうのを目指しているけど、なかなか難しいよね。いつも勝負に勝っている人が強いわけではない。もう少し深いところ」と、自身も目指す姿だと明かした。
さらに「僕はどう見えた?」と問いかけると、部員が「自分の軸があって、自分の考えが何に対してもある方」と回答。するとイチロー氏は「それは僕が大事にしていること」と応じ、「つねに自分を俯瞰して、冷静に自分を見ている状態をつくっているつもり」と語った。
最後に部員たちの将来に期待し「みんなみたいに優秀な文武両道の学校で頑張っている子どもたちが社会に出て、この高校野球の経験、勉強頑張りながら高校野球をやった経験が大人になって社会を引っ張っていく人になってほしいというのが僕の一番の願いです」とエール。「野球は通過点に過ぎない」と力を込めた。
(Full-Count編集部)