上原浩治「中1日の復活」の裏にあったもの 速球を「隠そうとしなかった」

2三振を含む三者凡退に抑えた今季2勝目、「速球の勢いを取り戻した」

 レッドソックスの上原浩治投手が27日(日本時間28日)、本拠地でのブルージェイズ戦で9回から登板し、今季初勝利を挙げた。5-5の同点でマウンドに上がり、2三振を含む三者凡退の快投。その裏にベッツがタイムリーを放ち、6-5でサヨナラ勝ちした。

 25日のオリオールズ戦では2失点を喫し、敗戦投手となった右腕。中1日で一転して好投した裏には女房役に対するある要求があったことをMLB公式サイトが「コウジがジェイズ戦の勝利でファストボール(速球)の勢いを取り戻す」との見出しで特集している。

 2日前の救援失敗から上原は一気に立て直した。9回に登板すると、スプリットで2者連続空振り三振。最後のバッターもスプリットでサードフライに仕留めた。切れ味鋭い伝家の宝刀で打者を撫で斬りにした守護神だが、復調の理由はファストボールにあったという。

 特集では「土曜日にボルチモアで救援失敗した時、コウジ・ウエハラのファストボールは彼のレパートリーからほとんど見ることができなかった。投げた時も80マイル台中盤(約135~138キロ)のスピードだった。だが、クローザーは月曜日の夜、レッドソックスのためにボールを握ると、そのボールを隠そうとしなかった。むしろ、ライアン・ハニガン捕手に要求するように仕向けた」と報じている。

 MLB公式サイトの速報によると、この日の投球内容はスプリットが11球、ファストボールが4球で、スライダーが1球と分析されている。オリオールズ戦ではほとんど投げなかったというファストボールの割合は、25パーセントとなっていた。

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