田中将大、メジャー挑戦2年連続で痛恨の故障離脱
GM「控えめにいって彼を先発ローテーションに戻すまで1か月かかるだろう」
ヤンキースのブライアン・キャッシュマンGMが右手首の腱の炎症と前腕部の張りで故障者リスト入りした田中将大投手の実戦復帰について「控えめにいっても1か月」と説明。昨年7月の右肘靭帯部分断裂による2か月半のリハビリに続き、2年連続で長期離脱を強いられる可能性を示唆している。地元紙「ジャーナル・ニュース」が報じている。
田中は29日(日本時間30日)のレイズ戦に先発予定だったが、登板前日の28日に手首に異変を訴え、精密検査を受けた。キャッシュマンGMはこの日のレイズ戦中にメディア対応を行い、MRI検査の結果、右肘には問題はなかったものの、右手首の腱の炎症と前腕部の軽い張りがあり、15日間の故障者リスト入りすることを明らかにしている。
「控えめにいって彼を先発ローテーションに戻すまで1か月かかるだろう。少し復帰は早まるかもしれないが、彼は先発投手だ。身体を作り直す必要もある。彼は安静となる。最低でも7日から10日間はノースローとなる。もしかするともう少し長い期間になるかもしれない。彼の違和感がなくなったら、トレーニングを再開させる。投球練習を行い、問題がなければ、マウンドに戻る。そして、投球回数を増やして、リハビリ用の試合に戻る。なぜなら、彼は先発投手だから、少し復帰に時間がかかるんだ」
ヤンキースの強化責任者はこう語ったという。
田中はここまで4試合に先発登板し、2勝1敗で防御率3・22。昨年7月に右肘靭帯の部分断裂で保存治療を選択し、2か月半のリハビリを経て復帰を果たした。現在、ヤンキースは31日間で30試合という過酷な日程をこなしている最中で、ジョー・ジラルディ監督も田中ら先発陣の故障防止とコンディション維持を目的に先発ローテーション6人制を部分的に導入し始めたばかりだったが、2年連続で故障離脱を強いられることになった。
一方、29日のレイズ戦は田中の代わりにマイケル・ピネダ投手がスライド登板することことが伝えられている。また、前日のレイズ戦で先発登板したチェース・ウイットリー投手はローテーションに留まる見通し。
今季自身メジャー初となる開幕投手を務めるなど、エースの期待を集めている田中の離脱はピンストライプの名門にとって痛恨の事態となる。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count