通算216勝シリング氏、野球殿堂入り落選 来季は辞退へ「票を得ることはない」

MLB通算216勝を誇るカート・シリング氏【写真:Getty Images】
MLB通算216勝を誇るカート・シリング氏【写真:Getty Images】

「自分の名前を投票リストから消すようにリクエストする」

 米野球殿堂は今年度の殿堂入り選手の発表を行い2013年以来、8年ぶりの選出なしとなった。規定に定められている75%の得票率に到達する候補者がいなかった。元レッドソックスなどで通算216勝をマークしているカート・シリング氏は自身のフェイスブックで「自分の名前を投票リストから消すようにリクエストする」と、来年の投票リストから自身の名前を排除するよう要請した。

 今回の候補者の中で285票、得票率71.1%と最も投票数を集めたシリング氏。来年が殿堂入りの最後のチャンスとなるがSNSでは「75%の票を得ることはないと分かっている。殿堂入り候補者資格者として最終年の投票に私が入ることはない。自分の名前を投票リストから消すようにリクエストする」と辞退することを表明した。

 シリング氏は過去の差別的な発言や政治的な発言が問題視されており、投票の取り下げを要求する記者が出ていた。それでも現役時代に禁止薬物などを使用せず、犯罪にも手を染めていないことを言及し「ベテラン委員会や実際に選手を判断する立場にある人物たちに、私は従うことにする。私は何度も発言してきたように、自分が殿堂入り選手だとは思っていない。しかし、もし元選手たちが私のことを殿堂入り選手だと思っているなら、謹んで受け入れる」と綴っていた。

(Full-Count編集部)

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